お笑いコンビ・ココリコの田中が、今月行われた6月25日放送の『アイ・アム・冒険少年』(TBS系 毎週水曜23:53)の「新種発見プロジェクト」企画第2弾ロケで、"世紀の新発見"をしたことが17日、明らかになった。

左から、船長の息子・一孝氏、やいづ親善大使・長谷川久志船長、ココリコの田中直樹、ジャングルポケットの斉藤慎二、新江ノ島水族館飼育員・根本卓氏

発見されたのは、オオグソクムシのアルビノ個体。田中らが、静岡県焼津市近郊の駿河湾深海450~1,400m付近を漁船によるはえ縄漁で調査していた際、筒状の仕掛けに通常のオオグソクムシやヌタウナギなどが入っている中、真っ白なオオグソクムシを見つけた。オオグソクムシは、ダイオウグソクムシの近縁種でダンゴムシの仲間、そしてアルビノは、突然変異で体内に色素を持たない個体のことを指す。今回、体の色が白いだけでなく、通常真っ黒の目が白に近いオレンジだったことから、アルビノ個体であることが発覚した。

やいづ親善大使である長谷川久志船長と、同乗していた新江ノ島水族館深海生物担当飼育員・根本卓氏は、「オオグソクムシのアルビノ個体はこれまで見たことも聞いたこともない」と驚き、ロケに同行していたココリコの田中直樹とジャングルポケットの斉藤慎二も、世界初かもしれない発見に大興奮した。

そして後日、番組スタッフが、アメリカにある世界的な海洋生物研究の権威であるモントレーベイ水族館研究所のリンダ・クーンツ博士およびスミソニアン自然史博物館のマリリン・スコット博士に問い合わせたところ、「あきらかにアルビノである。これまで見たことがない。素晴らしい成果です!」とお墨付きをもらったという。なお、捕獲されたアルビノ個体は現在、長谷川船長宅で飼育されている。

"世紀の新発見"を目の当たりにした田中は、「最初はまったく実感がわかなかったんですが、プロがこれはスゴイと言っているのを見て自分もこれがいかにスゴイのか実感するようになってきました」と発見の瞬間を振り返り、「白い個体もたまにいるらしいですが、大体それらは目が黒いそうです。これは目が白に近いオレンジ。明らかに違っていたので事の重大さに気づきました」と話している。

通常の色のオオグソクムシ(右)と、発見されたアルビノ個体(左)

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