米Googleは来週6月25日より米カリフォルニア州サンフランシスコで開催される開発者会議「Google I/O」において「Google Fit」と呼ばれるフィットネス市場を意識した新サービスを発表する計画だという。米Forbesが複数の関係者の話として報じている。
仕組みとしては同Fit用のAPIを提供して必要データを集める機能となっており、Google I/Oではウェアラブル機器を開発する関係パートナーの発表も行われるという。同種の試みとしてはAppleが先日のWWDC 2014において「HealthKit」というiOS 8向けのフレームワークを発表しているほか、Samsungなども似たような試みを発表している。Forbesによれば、発表されるGoogle FitがAndroidの将来バージョンに標準搭載される機能なのか、あるいはAndroidユーザーに対して配布されるアプリの形態を採るのかは不明としながらも、Google謹製の標準機能として何らかの方法での提供を模索しているとしている。
このようにGoogleがフィットネス関で連新サービスを発表するうえで重要なのは、大手自らが標準サービス制定に乗り出した点にある。Forbesも指摘しているが、これまでNikeをはじめ比較的小規模なプレイヤーが市場に多数登場し、データ収集プラットフォームも個別提供されているのが現状だった。しかしプラットフォーマーとして強大なAppleやGoogle、そしてデバイス数では他社を圧倒するSamsungが自社標準を掲げたことで、これら小口プレイヤーが相乗りする形でフレームワーク収れんが進むことが予想される。
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