サマーカット、という言葉をご存知だろうか? 別名をライオンカット、とも言う。その名の通り、「夏用のカット」という意味で、普段よりも毛が短い状態のカットのことだ。カットのやり方にもよるが、首から下の毛を刈る方法が一般的で、その見た目から「ライオンカット」とも呼ばれるという。
今回は、東京都・秋葉原にある猫カフェで「サマーカットのやり方」を教わってきた。今回カットされるのは、同店の猫スタッフ・ちゃろう君だ。種類はペルシャ・チンチラゴールデンで、性別は男の子。2013年4月18日生まれと、まだ若い猫だ。
まずはお手入れから
まずは、お手入れからだ。小さな手をぷにゅりと押して、中の爪を出し、カットする。
やはり、爪きりは少し怖いのかもしれない。ちゃろう君は時々ぎゅっと目をつむって、爪きりに耐える。おとなしくしているのが実に偉い。
後ろ足の毛をカット
次に、足の毛をカットする。サマーカットにはペット用のバリカンを使用するが、長い毛はどうやらカット用のハサミで処理するようだ。
時々ちゃろう君がこちらを見つめる。「どうして助けてくれないの……?」といったお顔にキュンときてしまう。
肛門周辺の毛も無事にカット完了。この辺りは他の場所より、実に慎重にカットされていた。
いざ!! バリカンカット!!
さぁ、準備が整った。ついにバリカンでカット開始である。
……まさに、表情は「虚無」といった感じだ。ちゃろう君は実におとなしくしていてくれたが、彼の胸に秘めているものはこの顔を見ればすぐに読み取ることができた。
しっぽの毛も刈る
サマーカットの際は、しっぽの毛もきれいに刈り取る。先のほうだけの毛を残した状態で、根元の毛はばっさりカット。
猫のしっぽ、こうなっているのか。初めて見ることができた。とても勉強になる。
本格的に背中を攻める
さて、カットも本格的になってきた。ちゃろう君がじっと静かにしていてくれたおかげで、順調にカットが進んでいく。
足元にはすでにこれだけの毛が。長毛種の猫は、これほどまでに大量の毛を身にまとっているのかと実に驚く。
そろそろイヤになってきた模様……
サマーカットは実に丁寧に行われるため、とても時間がかかる。この時点で、サマーカット開始から約40分。さすがにこれほど長い時間じっとしていることは、普段ないだろう。そのためかちゃろう君の顔が曇ってきた。
じっと目をつむって耐えるちゃろう君。時々店員のお姉さんになでられては、カットを頑張っていた。
だいぶスッキリしてきました
カット開始から約50分後……。だいぶスッキリしてきた。こちらは後ろからちゃろう君を見たときの様子。皮膚がきれいに見えてきた。
拡大写真にして見てみると、もはや猫という生き物には見えないくらい毛がスッキリしてきた。なるほど、サマーカットはこのようにして行われるのだなと勉強になった。
サマーカット完了後……
サマーカットを終え、仕上げにシャンプーをされたちゃろう君。解放された後は、カフェのカーペットの上でひたすら全身の毛づくろいをしていた。
ちょっと失礼して0.1秒ほどお肌に触れさせてもらう。プニプニであたたかくて、最高である。
おまけ ご飯タイム
ちゃろう君の様子を見学していたら、何やら猫カフェ内が騒がしくなった。店員さんの控え室の前に猫たちが待機している。――どうやら、ご飯の時間のようだ。
どこかに隠れていたちゃろう君がとびだしてきた。さすがに、ご飯の魅力には逆らえないらしい。
なぜか椅子の下に隠れて食べるちゃろう君。もうサマーカットは終了したのに、少し警戒しているのかもしれない。
サマーカットを終え、ご飯も食べ終わって、見学会は終了した。ちゃろう君、本当にお疲れ様でした!
店舗情報
店名:cat cafe nyanny AKIBA(ニャニー)
住所:東京都千代田区外神田4-8-3 セゾン秋葉原4F
料金:60分1,000円(土日祝1,200円)。それ以降、30分毎に500円
営業時間:11時~21時(最終受付20:30)
定休日:第2火曜日
その他の詳細は同店のブログで確認できる。