パイオニアは6月16日、ヘッドホンアンプ内蔵型USB DAC「U-05」を発表した。発売は7月下旬。希望小売価格は105,000円(税別)。

「U-05」

8ch DAC「ES9016」を左右チャンネルにそれぞれ1つずつ使用

ESS社製の384kHz対応8ch DAC「ES9016」を左右チャンネルにそれぞれ1つずつ使用。8chパラレル駆動とすることで、アンバランス接続時106dB、バランス接続時113dBという高いS/N比を実現している(ヘッドホン出力)。

DSD 5.6MHz/PCM 384kHzまでのファイルフォーマットに対応しており(光/同軸入力では192kHzまで)、ASIOドライバーでDSDのネイティブ再生も可能。内蔵の高精度クロックを使用したアシンクロナス転送により、ジッターの発生を抑制している。「DIRECT」モードのほかに、最大384kHz/32bitまでアップスケールする「オーディオスケーラー」も利用可能だ。

入力インタフェースはUSB Type B×1基、同軸デジタル×2系統、光デジタル×2系統、AES/EBU(XLR3)×1系統。出力インタフェースはアンバランス(RCA)×1系統、バランス(XLR3)×1系統(レベル固定/可変切り替え、位相切り替え機能付き)。ヘッドホン出力は、アンバランス(STD)×1系統、バランス(XLR3)×1系統、バランス(XLR4)×1系統を装備する。

【左】「U-05」の背面パネル 【右】「ファインアジャストボリューム」を搭載

DACからアナログ出力までの伝送部は、ノイズの影響が少ないバランス伝送を採用。ヘッドホンアンプはディスクリート構成で、出力はアンバランス接続時が180mW×2、バランス接続時が300mW×2(いずれも32Ω)となっている。対応するヘッドホンのインピーダンスは、16Ω~600Ω。

大型のメインボリュームと、音量の微調整のための「ファインアジャストボリューム」を搭載。インピーダンスの異なるヘッドホンに対応させる「ゲイン切り替えスイッチ」も装備する。本体サイズはW296×D271×H101mmで、質量は6.3kg。消費電力は35Wとなっている。