グランビスタ ホテル&リゾートの基幹施設である千葉県・鴨川シーワールドはこのほど、鴨川市の海岸で産卵されたアカウミガメの卵126個を保護した。

海へと旅立つアカウミガメの子ども(2010年の模様)

およそ2カ月後に砂の中でふ化

同施設は、2001年にウミガメ類展示施設「海亀の浜」を完成。2002年より、ふ化に適さない場所に産卵されたアカウミガメの卵の保護活動を続けている。

日本はアカウミガメの主要な産卵場所で、千葉県は毎年産卵にやってくる北限域にあたる。1回の産卵数は80個から140個ほどで、卵はピンポン玉に似ている。

卵はピンポン球状(左)、慎重に保護して「海亀の浜」へ収容(右)

今年は6月4日に産卵を確認。産卵場所に保護柵を立てて監視してきたが、低気圧の接近に伴う高波で卵が流失する危険性が生じた。そこで、6月6日に同施設内の「海亀の浜」に保護収容した。今後順調に進めば、8月に体重15~20g程の子ガメがふ化し、砂の中から這い出すという。

感動的な子ガメの誕生(2012年の模様)

ウミガメの産卵は、8月にかけて見られ、今回と同様に保護を必要とする状況があれば、引き続き保護活動を行う予定とのこと。

同施設の所在地は、千葉県鴨川市東町1464-18。開園時間は、9時から17時。不定休となる。入園料(すべて税込)は、大人が2,800円、小人(4歳~中学生)が1,400円、学生(高校・大学・専門学校生)が2,200円。65歳以上は2,100円となる。