最近増えてきているカーシェアリング。交通エコロジー・モビリティ財団の2014年1月調査によれば、「わが国のカーシェアリング車両ステーション数は7,568カ所(前年比34%増)、車両台数は1万2,373台(同40%増)、会員数は46万5,280人(同61%増)」と、増加傾向にあります。このような中で、「私もカーシェアリングしたい」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は東京をはじめとする大都市部において、クルマを持つべきかカーシェアすべきか、という論点から解説したいと思います。
「余分なコストがかからない」が決め手に
結論からいえば、大都市部ではカーシェアリングを行うほうが、費用対効果は大きく出ると思われます。もちろん、持ち家で駐車場がある方や、高収入で好きなクルマを乗り回したい方、毎日クルマで通勤や買い物をする必要がある方などは別の話になるでしょう。それ以外の方々にとっては、「カーシェアリングのほうがお得」と言えます。
なぜカーシェアリングのほうが良いのかといえば、大きく2つの理由からです。
ひとつはやはり、都市部は駐車場代が高いということ。都内であれば、駐車場代が月3万円以上するケースも多いでしょう。クルマを毎日のように乗るという方にとっては、駐車場は必須といえますが、土日だけ利用する方々にとって、月3万円以上も駐車場代に支払うのはもったいないといえます。
その点、カーシェアであれば駐車場代は支払う必要はありませんし、利用料は15分200~400円といったところで、月に数回、あるいは数時間だけ利用する人であれば、数千円や1~2万円以内で収まるでしょう。カーシェアは使いたいときだけ使えるため、「雨が降っているからクルマで迎えに行きたい」「重たい荷物を運びたいからクルマが必要」など、ニーズが生じたときだけ使える点は、メリットとして大きいですよね。
もうひとつの理由として、余分なコストが追加でかからないことが挙げられます。自家用車をお持ちの方は、駐車場代以外にも車検や保険、ガソリン代など、ランニングコストがかかりますよね。カーシェアリングではそうしたコストは利用料の中に含まれていることが多く、追加で費用はかからないといえます。
コストという観点から見れば、大都市部に住み、普段あまりクルマを利用しない方々にとっては、断然カーシェアリングの方がお得! といったケースが多いです。大都市部なら、自宅の近くにカーシェアリングのスポットがある方も多いことでしょう。そうした方は家計の節約として、カーシェアリングの利用を検討されると良いかもしれませんね。
※写真は本文とは関係ありません。