浅野忠信と二階堂ふみが挑んだ衝撃作『私の男』の初日舞台あいさつが6月14日に新宿ピカデリーで開催され、浅野と二階堂のほか、高良健吾、子役の山田望叶、熊切和嘉監督が登壇した。
『私の男』は、第138回直木賞を受賞した、桜庭一樹の同名小説の映画化作品。天災で両親を失い、10歳で孤児となった少女(二階堂ふみ)と、彼女を育てていく遠縁の男(浅野忠信)の強い絆と禁断の愛を紡いだ人間ドラマとなっている。メガホンを取ったのは、『夏の終り』(2013年)の熊切和嘉監督。
浅野は、40歳で心から望んでいたような役に巡り合えたと喜んだそうだ。「たくさんの人から良い反応をいただけたので、集中したら、どんな世界でもやり切ることができると感じました」。現在19歳の二階堂は、20歳を迎えるいまの心境について「いつのまにか10代最後。これからも変わらず頑張っていけたら良いなと思います」と笑顔を見せた。以前から、熊切組に参加したかったかったという高良は「初日に、病気かなと思うくらい汗をかきました。ずっと熊切さんの作品を見ていたから緊張したんだと思います」と苦笑い。
その後、映画にちなみ、「これがないと生きていけないものは?」と聞かれたゲスト陣。浅野は「私の先輩です」と、先日、舞台あいさつ後に駆けつけてくれたという林家ペー・パー子の名前を挙げた。「ノンストップで盛り上げてくださった。素敵な先輩です。こういう先輩がいないと無理だなと思いました」。二階堂は「お水。いままでは水道水で良かったけど、高い水は違うなと。ナチュラルローソンへ行って買ってます」とコメント。続いて高良は「空気。大人になって九州へ帰ったら、やっぱり空気が違う。ナチュラルローソンなみの空気ってことで」と、笑いを取った。
最後に二階堂は「スクリーンで見るべき映画だと思いますし、本当にすごい映画になってると思います」とアピール。浅野も「僕とふみちゃんで強烈な時間を過ごさせてもらい、監督にしっかりと切り取ってもらいました」と手応えを口にした。熊切監督は、「大きなうねりのある映画にしたいという思いで作りました。五感を全開にして味わっていただけたらと」と、力強く訴えかけた。