ジェイアイ傷害火災保険はこのほど、2013年度の海外旅行保険契約者の事故発生状況についてまとめた結果を発表した。同調査は今年で19回目。2013年度の事故発生率は前年度比0.06ポイント減の3.84%で、保険金請求率(事故に遭う確率)は約26人に1人となった。
補償項目別の事故件数を調べたところ、ケガや疾病による治療費用、救急車などの交通費や通訳費などを補償する「治療・救援費用」が最も多く42.1%。以下、手荷物の盗難や破損を補償する「携行品損害」が38.7%、航空機の遅延など偶然事故を補償する「旅行事故緊急費用」が15.7%と続いた。
地域別に補償項目別事故件数を見ると、ヨーロッパやアフリカでは「携行品損害」、アジアやオセアニアでは「治療・救援費用」、グアムやサイパンでは「旅行事故緊急費用」の割合が多くなっており、地域差が顕著だった。
高額医療事故(保険金支払1,000万円以上)について見た場合、2013年度は同社として過去最高となる約7,061万円の事故が発生。「治療・救援費用」の保険金支払いが300万円を超えた高額医療事故は世界各地で発生しているが、特に欧米で多く、円安の傾向から件数が増加している。
年代別では、シニア層(65歳以上)が約半数の49%を占め、転倒・骨折して長期入院するケースや、肺炎などで医療搬送が必要になり高額の支払いとなるケースがみられるという。