NPOのキャリア解放区はこのほど、自意識過剰すぎて社会なんて見えない・自分しか見えないという"ナルシストな若者"向けの就職サービス「ナルシスト採用2014-2015」を開始する。
来たれ、ナルシストたち!
同サービスは、アクセンチュアのコーポレート・シチズンシップ推進室「若者の就業力・起業力強化」チーム及び、慶應義塾大学SFC研究所との協同研究プロジェクトの一つ。企画プロデュースは"全員がニートで取締役"の「NEET株式会社」を起こした慶應義塾大学特任助教の若新 雄純氏が担当する。
立ち上げには、個性や偏りを圧殺して社会や組織に没入する現在の「社会性」への疑問が根本にあるという。こうした社会システムへ違和感を持ち、自分の感性や感覚を軸に物事を捉え判断できるマニアックな若者と、企業社会との新しいカタチの接点を模索する活動だとのこと。
具体的には「鏡付きのエレベーターに一人きりで乗ったとき、テンションが上がる」「うまく言えないが、社会の何かが気持ち悪い」「社会システムや制度になじめず、就活を辞めた」「人に優しくできる美しい自分も、これまたたまらなく好きだ」といった感覚を持つ人を採用の対象としてイメージしている。
プログラムでは、まず参加者同士のワークショップを実施。お互いの価値観や偏屈さなどを共有し、"新しいナルシストモデル"を模索する。その後、企業の担当者・経営者を交え、様々なテーマについて議論。最後に参加企業と一緒に相互理解の方法を考察・提案・実行し、双方が合意すれば採用となる。
同サービスへは、既に20社以上の企業が参加を表明している。対象となる"ナルシスト"な人材は、大学4年・修士課程2年の新卒者又は29歳までの就職経験のない既卒者。プログラム参加費は無料で、7月15日に東京都目黒区にて説明会が実施される予定だ。
詳細はナルシスト採用2014-2015サイトより確認できる。