フリービットは13日、2014年4月期通期決算説明会を開催し、フリービットモバイル事業における新サービス「PandAファミリー」、「新しいテレビショッピング」のテスト販売を実施すると発表した。「PandAファミリー」は、同社が展開するスマートフォン「PandA」に、GPSを使った位置確認や歩きスマホ警告機能、アプリ利用制限などを加えることができるアプリケーションサービス。「新しいテレビショッピング」はスマートフォンの購入申し込みから端末到着後のセットアップまでを電話1本で完了することができる販売方式だ。

決算説明会で発表された同社の業績、及び今後の展開から、新サービス開始に至った経緯を紐解いてみたい。

フリービット代表・石田宏樹氏

決算説明会に登壇したフリービットの石田宏樹社長によると、同社の2014年度4月期における最終純利益は予想比135.8%を達成し、2億3,500万円となっている。その理由として石田社長が挙げるのは、中期経営計画として同社が掲げる第一の矢「モバイル革命」への対応が順調に進んだことで、新規モバイルユーザーを7.6万人獲得できたことだ。

最終純利益は予想比135.8%を達成

また、減少傾向にあった固定網が、第3クォーター以降は増加傾向に転じたことや、子会社化したDTI、フルスピードへの注力が進んだことで、子会社であるベッコアメ・インターネットの不正取引による減少分を吸収して大幅な増収となった。石田社長によると、DTIやフルスピードの買収で「のれん」が増加していたが、順調に償却が進んでおり、ネット有利子負債についてもゼロにしていくだけの体力を持っているという。すでにDTI買収に要した投資は回収し終わっており、ここからはさらなる成長が見込めるとのことだ。