埼玉県東松山市・こども動物自然公園は6月4日、マヌルネコの赤ちゃんの一般公開を開始した。

マヌルネコの赤ちゃんの一般公開を開始 ※5月24日(36日齢)

シルクロードに暮らす"神秘のネコ"、マヌルネコの赤ちゃんを一般公開

マヌルネコは、イランから中央アジア、モンゴルなどの荒野に暮らす小型のヤマネコで、研究者が少なく生態など不明な点が多いため、"ミステリアス(神秘的)なネコ"といわれている。同園では、マヌルネコの自然繁殖に初めて成功、4月18日に4頭が誕生した。

マヌルネコは国内での飼育園館も少なく、同園を含め4園館(上野、名古屋東山、神戸王子)が飼育展示を行っている。同園では、平成16年12月に上野動物園から1ペアを借り受け、飼育を開始。その後、平成19年にオランダの動物園からさらに1ペアを譲り受け、繁殖を目指してきた。平成24年には、母親の育児放棄により人工哺育を行い、1頭が育っている。

巣箱の下に逃げ込む赤ちゃん ※5月24日(36日齢)

今回は、4月18日に4頭が誕生。以前の経験から母親がとても神経質なため、ずっと見守ってきたが、赤ちゃんが巣箱より出て、自力でエサを食べる姿が見られるようになった。順調に成長していることが確認でき、6月4日から一般公開を開始した。まだ、あどけない4頭の赤ちゃんに会える、貴重な機会となる。なお赤ちゃんは、まだ巣箱で寝ている時間も長いため、見られない場合もあるという。

左・父親オスカーと、右・母親タビー

公開場所は、こども動物自然公園 マヌルネコ舎(埼玉県東松山市岩殿554)。開園時間は、9時30分~17時(入園は、閉園の1時間前まで)。休園日は、毎週月曜日(ただし、月曜が祝日の場合は開園)、年末年始。入園料(税込)は、大人(高校生以上)510円、小人(小・中学生)210円。小学校就学前・障害者手帳所持者は無料。