しゅふJOB総研はこのほど、全国の男女551名を対象に実施した「配偶者控除と扶養枠の廃止」についての調査結果を明らかにした。調査期間は5月13日~31日。

政府が配偶者控除の廃止を検討していることを知っていますか?

まず、現在、政府が配偶者控除の廃止を検討していることを知っているか尋ねたところ、73.1%が「知っているが詳しくはない」、21.6%が「詳しく知っている」と回答した。合わせると94.7%が「知っている」と回答しており、配偶者控除の廃止検討の認知率は極めて高いことがわかった。

配偶者控除や扶養枠が廃止されると、働く主婦層は増加すると思うか尋ねたところ、58.9%が「増加する」と回答した。その理由について尋ねると、68.7%が配偶者控除もしくは扶養枠の廃止により、「家計等に影響するから」と回答している。

続いて、もしも配偶者控除や扶養枠が廃止されたとしたら、どのような勤務条件を希望するか尋ねた。すると、フルタイム勤務希望者が現在の13.1%から25.2%とほぼ倍増。一方、パートタイム勤務希望者は65.7%から39.7%に減少している。

もしも配偶者控除や扶養枠が廃止されたとしたら、どのような勤務条件を希望しますか?

配偶者控除や扶養枠についてどのように考えているか尋ねたところ、「子育て支援など他の手当てを検討すべき」(39.4%)、「配偶者控除は現状のまま残すべき」(37.4%)という意見が多かった。

自由回答では、「働きたくても働けない人がたくさんいると思う(54歳)」「お金が一番かかる学齢期の子供がいると年間103万円以上の就業したい人が大半(38歳)」「国保なので、扶養枠の概念がない。平等にしてほしい(37歳)」「主婦もきちんと働いて税金を払うべき。立場を利用して楽をしすぎ(39歳)」など、さまざまな意見が寄せられた。

配偶者控除や扶養枠についてどのように考えていますか?