ジェーシービーの海外業務を行う子会社、ジェーシービー・インターナショナル(以下総称してジェーシービー)は9日、コロンビア共和国の大手アクワイアラであるRedeban Multicolor S.A.(以下RBM)と、同国でのJCBカードの加盟店業務について提携したと発表した。
RBMは、主にカードの加盟店事業を行う大手アクワイアラで、国内最大の加盟店網(20万店以上)を運営しており、2015年1月より、順次、JCBカードの取り扱いを開始する予定。現在、コロンビアでのJCBカードの利用はATMでのキャッシングに限られているが、同提携により、店舗でのショッピングが可能になるという。なお、JCBがコロンビアの企業と業務提携するのはこのたびが初めてだという。
コロンビアは、南米大陸の北西部に位置し、カリブ海と太平洋を臨む南国情緒溢れるビーチや、ロストシティを始めとする魅力的な古代遺跡群、またカルタヘナや首都ボゴタなどへの観光が人気で、2013年の国外からの年間来訪者数は、前年比8.5%増の約173万人となった。
ジェーシービーは、隣国ブラジルにて、2014年内に現地大手金融機関との提携により、南米初となるJCBカードの発行を予定しているという。このたびの提携は、人気渡航地で加盟店網の構築を図ることに加え、人の往来が盛んな周辺国でのカード利便性を高めることで、ブラジルでの発行後押しとしたいジェーシービーと、将来的に同地で拡大見込みのJCBカード会員のニーズに応え、売上増を図りたい同社の狙いが合致し、実現したとしている。
今後もジェーシービーは、世界各国・地域で大手企業と提携を拡大・強化し、加盟店網の拡充や、現地発行の推進に努めていくとしている。