マネーパートナーズは9日、加盟店が外貨を対価とした物販やサービス提供が可能になる「外貨引受けサービス」を開始し、第1号として東京都台東区浅草の「浅草商店連合会」と提携したと発表した。
近年、観光客をはじめとする訪日外国人数は増加傾向にあり、2013年は大台の1,000万人を突破。今後も国内では東京五輪など大規模な国際イベントが予定されており、小売業やサービス業にとって外国人旅行者の取り込みは重要な課題の1つとなっている。
同社はこのような背景を踏まえ、「外貨引受けサービス」の提供を開始。同サービスは、小売業やサービス業を営む店舗が利用することで、その店舗で外国人観光客が米ドルやユーロで支払いができるようにするもの。引受けは100米ドル以下、100ユーロ以下の紙幣が対象で、銀行や両替ショップなどに比べて割のよい両替レートで利用できるという。
同社は2011年より、格安の手数料で両替した外貨を空港で受け取ることができる「外貨両替・受取サービス」をスタート。順次取扱空港を拡大し、現在では成田空港、羽田空港、関西空港、中部国際空港の国内主要4空港にて、米ドル、ユーロ、英ポンド、スイスフランの4通貨を取り扱っている。
2014年夏頃には、海外旅行者向けのプリペイドカードの発行も予定しており、FX取引だけでなく幅広い外国為替のサービス展開を進めているという。