PFUは10日、ドキュメントスキャナ「ScanSnap」シリーズの新製品として、Wi-Fi(無線LAN)搭載でバッテリ駆動に対応したスティック型のコンパクトモデル「ScanSnap iX100」を発表した。6月20日より発売し、価格はオープン、店頭予想価格22,800円。
デバイスとの接続インタフェースとして、USB 2.0とWi-Fi(IEEE802.11b/g/n準拠)を備える。PCとUSB接続で使うだけでなく、PC、スマートフォン、タブレットとWi-Fi接続してワイヤレスでスキャン操作が可能。スキャンデータはデバイスに直接保存され、クラウドサービスや別アプリとの連携が行える。Wi-Fi接続での使用には、無料の専用アプリ「ScanSnap Connect Application」を用い、対応OSはWindows Vista / 7 / 8 / 8.1、Mac OS X 10.7 / 10.8 / 10.9、iOS 4.3以降、Android 2.2以降。
Wi-Fi接続の方法には、ScanSnap iX100を子機として一般的なWi-Fiルータに接続する方法と、アドホックモードにて各種デバイスと接続する方法がある。IEEE802.1X認証にも対応している。
ScanSnap iX100本体には、デュアルコアCPUの「GI」プロセッサを搭載。本体内部での画像処理やWi-Fi接続といった複数の処理を並列にこなしたり、スキャンの高速化などを実現した。また、バッテリ駆動でのスキャン枚数は、PCとWi-Fi接続した場合のA4カラー片面(3OOdpiスキャン)で約260枚。
原稿の給紙は本体前面からで、上部トレイを閉じた状態だと本体背面へのストレートパス、上部トレイを開けると手前に排紙するUターンパスとなる。スキャンは片面だが、名刺やレシートなどの小さい原稿は、2枚を並べて給紙して同時にスキャンでき、連続給紙も可能。また、エンボス付きのプラスチックカードも読み取れる(ストレートパス)。
B4サイズとA3サイズの原稿は、二つ折りにしてそのまま給紙し、2回に分けてスキャンすることで、後から1枚の画像として合成してくれる。これはWindows用/Mac用の付属アプリケーション「ScanSnap Manager」の機能で、上述のScanSnap Connect Applicationでは利用できない。
そのほか主な仕様は、イメージセンサーが光学600dpiのCIS、光源が3色LED(RGB)、スキャン速度がA4片面(150dpi/200dpi/300dpi)のカラーとグレーが5.2秒/枚。本体サイズはW273×D47.5×H36mm、重量は400g。
付属ソフトは、ドライバ/スキャンソフト「ScanSnap Manager」、PDF/JPEGファイルの管理/閲覧ソフト「ScanSnap Organizer」、名刺管理ソフト「CardMinder」、OCRソフト「ABBYY Fine Reader for ScanSnap」、家計簿ソフト「やさしく家計簿 エントリー2」など。加えて、2014年12月末日まで、クラウドサービスの「Evernote Premium(3カ月版)」が同梱される。