NTTドコモは10日、SIMカードを未装着のスマートフォン・タブレットにかざすだけで回線認証が行える小型デバイス「ポータブルSIM」を開発したと発表した。同デバイスを使って回線認証をすることで、SIMが未装着でも携帯電話の機能が使える。
ポータブルSIMは内部にSIMカード、Bluetooth、NFCを内蔵した小型デバイス。SIMカードの入っていないスマートフォン・タブレットに同デバイスをかざし、Bluetoothによりスマートフォン・タブレットを介して回線認証を行うことで、SIMカードの抜き差しなしに、携帯電話の機能が利用できる。
同デバイスをSIMカード未装着のタブレットAにかざすと、タブレットAが利用可能になり、SIMカード未装着のスマートフォンBに同デバイスをかざすと、タブレットAにロックがかかり、同じ電話番号のままスマートフォンBの各種機能が使えるようになる。
また、同デバイスはSIMカードのセキュリティ領域を利用することで、複数のID・パスワードを安全に保存し、BluetoothやNFCを使って、パソコンやスマートフォン等にかざすだけで、ID・パスワードの自動入力も行える。
現時点で、同デバイスの機能を利用するには、スマートフォン・タブレットを特別な仕様に対応させる必要があるとし、現在販売のスマートフォン・タブレットは対応していない。