じめじめした季節になると気になるカビ。自宅内で発生しやすい場所のひとつにバスルームが挙げられ、特に気をつけたいのが天井などだという。見た目に不快なだけではなく、アレルギーや皮膚病なども引き起こすとされているため、非常に厄介。予防も大事だが、汚れ落としの方法も気になるところだろう。効果的な掃除方法をお掃除伝道師・中山ゆうみさんに聞いてみた。
中山さんによると、意外かもしれないがカビ汚れは水洗いで落ちるケースもあるという。
「できるだけ洗剤を使わずにサッシブラシやタイルブラシ、スポンジを使い分けて、全体を水洗い(温水も可)して汚れを落としてください。カビはその濃さ(深さ)によっては化学的なものを使わなくても大半が落ちます」。
それでも対応できないしぶとい汚れや落としにくい汚れは、下記の掃除方法を参考にしてほしい。
洗面器やシャンプーなどを入れる棚などのピンク色の汚れ
スポンジやサッシブラシを用いて、水を流して落とすことが可能。
ジャバラタイプの浴槽のフタのつなぎ目のカビ
サッシブラシやタイルブラシ(先が小さなブラシとして分離するタイプもある)を使ってシャワーで落とす。その際、バス用洗剤の裏をみて成分を確認すること。「中性」と書かれていれば、万が一塩素系のカビ処理剤と混ざっても大丈夫だ。
シリコンやゴムパッキンなどに生えた黒カビ
部分的に塩素系または酵素系の漂白剤を使用する。カビ部分にスプレータイプで付着させるか、サッシブラシで塗布する。使用の際には裏面の取り扱い説明をよく読んで使うこと。
これから夏に向けて汗をかきやすい時期が続くため、シャワーやお風呂を使う機会も増えるだろう。カビのない清潔なバスルームで、心も身体もリフレッシュしてはいかがだろうか。
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文・船山壮太(verb)
記事監修 / お掃除伝道師&セラピスト: 中山ゆうみ
33歳で内装リフォーム&ハウスクリーニング「ワーカーズ&ブレーンズ」設立。その後、家事代行業ゆうみ'sハウスキーピング事業やカンタンで快適なお掃除方法を伝授する「ゆうみ流美装塾」、その他独立支援、企業でのセミナー講師業などで活躍。