MS&ADインシュアランスグループの三井住友海上火災保険ならびにあいおいニッセイ同和損害保険、インターリスク総研はこのたび、福祉施設向けの「地震・水害BCP(事業継続計画)作成支援ツール」を開発し、5日から無償提供を開始した。

同ツールは、解説編とひな形編で構成されており、解説を参考に必要な項目をひな形に記載することで、簡単にBCPを作成することができるという。東日本大震災以降、BCPの構築は企業における重要課題として認識されており、「地震・水害BCP作成支援ツール」の提供を通じて、老人ホーム等の福祉施設におけるBCPのさらなる普及を目指していくとしている。

MS&ADインシュアランスグループは、三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保を中心とするグループ内の機能別再編を進めており、そのシナジーを発揮するための取り組みの一つとして同ツールを共同開発した。今後もグループ各社のノウハウを結集し、多様化する顧客ニーズに応える商品・サービスの開発を積極的に進めていくとしている。

福祉施設向け「地震・水害BCP作成支援ツール」の特長

簡潔な作業でBCPを作成

  • 作成支援ツールは、解説編とひな形編で構成されている。解説編を参考に必要な項目を検討し、ひな形に入力していくことで、BCPに最低限必要な項目を網羅できる

施設内研修での活用

  • 福祉施設での職員研修の際に、災害対策意識を醸成するための研修資料として活用できる

大規模地震・水害の双方に対応

  • 大規模地震だけでなく水害にも対応できる内容としている

作成の目的

老人ホーム、短期入所施設、デイサービスセンターなどの福祉施設利用者の多くは、日常生活や健康管理、さらには生命維持の大部分を施設が提供するサービスに依存しているため、福祉施設事業者は他業種以上に災害時発生時の対応について万全の準備が求められている。同ツールは、福祉施設事業者から寄せられた、「BCPを簡単に作成するための資料やひな形が欲しい」との要望に応え、開発したもの

福祉施設への提供方法

三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保の代理店から福祉施設事業者へ提供する