内閣府は9日、2014年1~3月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の2次速報を発表した。それによると、物価変動の影響を除いた実質GDP成長率は前期比1.6%増、年率換算6.7%増となり、5月15日に発表した速報値の前期比1.5%増、年率5.9%増から上方修正された。設備投資や個人消費の伸びが拡大したことなどが反映された。
年率6%台の伸びは2011年7~9月期(年率10.8%増)以来、10四半期ぶり。プラス成長は6四半期連続となる。
企業の設備投資を示す民間企業設備については、速報値の前期比4.9%増から同7.6%増に上方修正。2011年10~12月期(前期比8.3%増)以来、9四半期ぶりの高い伸びとなった。
個人消費を示す民間最終消費支出についても、消費増税前の駆け込み需要により、速報値の前期比2.1%増から同2.2%増に拡大。伸び率は比較可能な1994年以降で最も高かった。
住宅投資は速報値の前期比3.1%増から変わらず。公的固定資本形成(公共投資)は速報値の同2.4%減から同2.7%減に下方修正。輸出は速報値の同6.0%増と同率だった。
景気実感に近いとされる名目GDP成長率は前期比1.4%増、年率換算5.7%増となり、速報値の前期比1.2%増、年率換算5.1%増から上方修正された。