説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhoneで音楽を聴きながら早歩きすると、曲が飛びます!?」という質問に答えます。

***

iPhoneの「ミュージック」で曲を再生中に早歩きすると、曲がスキップすることがあります。この現象は、「シェイクでシャッフル」機能が有効なときに発生するもので、iPhoneの故障や「ミュージック」の不具合ではありません。この機能は、iOSの初期設定で有効にされています。

「シェイクでシャッフル」は、iPhoneやiPad/iPod touchに内蔵のセンサーを利用した音楽再生補助機能です。センサーが急な動きを検出すると「ミュージック」にその情報をつたえ、曲をシャッフル再生します。シャッフル機能がオフのときでも自動でオンに切り替わるため、やはり再生される曲は変わります。

ボタンを操作できない状況のとき便利に使える「シェイクでシャッフル」ですが、感度は少々センシティブです。iPhoneを大きく振ったときはもちろん、小刻みに振っただけでも反応することがあります。早歩きしたときや階段を1段飛ばしで降りたときなど、日常生活でありがちな場面でも反応してしまうため、突然曲が変わって驚くことが少なくありません。

いつもそっと歩くことを心掛けて……というわけにはいきませんから、あまりに曲が変わってしまい煩わしいという場合には、「シェイクでシャッフル」機能をオフにしておくといいでしょう。「設定」を起動して「ミュージック」を開き、「シェイクでシャッフル」スイッチをスライドしてオフ(白)に変えれば、iPhoneを振り回しても曲がシャッフルされることはありません。

再生中に曲が切り替わってしまうことが多い場合は、「シェイクでシャッフル」スイッチをオフにしておきます