俳優の江口洋介と本木雅弘が、東野圭吾原作の映画『天空の蜂』に出演することが8日、明らかになった。
本作は、東野が1995年に発表した同名小説(講談社文庫)を原作に、「20世紀少年」シリーズなどで知られる堤幸彦監督が手掛けるクライシス・サスペンス作品。最新鋭にして日本最大のヘリコプターが何者かに奪取され、原子力発電所の上空でホバリングを始める。「原子力発電所を全て使用不能にしなければ、ヘリコプターを落とす」と要求する犯人を捜し出せるのか――という、テロ事件による国家の危機を描く。
主演の江口はヘリコプター設計士・湯原一彰役、共演の本木は原子力機器設計士・三島幸一役を務め、本作が初共演。また、最も思い入れが強い作品と語る東野は、「20年前に私が発したメッセージが、今どのように受け止められるのか見守りたい」とコメントを寄せ、堤監督は、東日本大震災の原発事故を経験後の制作に関し、「この作品は社会と人間の在り方を問う問題作。あらゆる神経を動員して向き合いたいと思う」と意気込んでいる。
撮影は今月14日にクランクインし、8月上旬にクランクアップ予定。映画の公開は2015年を予定している。