肉はおいしいけれど、体臭が増す原因にもなるのだ

暑い季節になると、いつもより体の臭いが気になるもの。特に外出時などでワキの下あたりがつ～んと臭うと、「周りに気づかれていないかな……」などと不安になりがちだ。ただ、体の臭いは食生活の改善で軽減できるかもしれないってご存じ?

肉中心の生活はNG、効果的なのはパセリ

日頃の食生活も、体臭に密接に関わっている。油っこい食事や肉食中心の食生活になると、動物性脂肪や動物性たんぱく質を多く摂取することになる。これらはワキの下などにあるアポクリン腺の働きを活発にして、皮膚の常在菌が繁殖しやすい環境を作る。この常在菌が臭いの原因になるのだ。

一般的に欧米人の体臭がきついと言われているのも、肉食中心の食生活が原因とされている。特にこれからの季節だと、外でバーベキューなどをする機会も出てくるだろうが、油っこい食事ばかりを摂取することは避けた方がよさそうだ。

逆に、"消臭効果"が期待できるのは、独特の苦味が特徴のパセリだ。強い消臭成分のあるクロロフィルや殺菌・防臭作用をもつフラボノイドが含まれるパセリは、体臭軽減にもってこいの食材なので、さまざまな料理に積極的にとりいれたい。

酢も不快な体臭を軽減するには効果的だが、対症療法でしかない。根本的治療のためにも、体の臭いが気になるという人は肉類や油っぽい食事は控えた方がよさそうだ。

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取材協力: 五味クリニック院長 / 体臭・多汗研究所所長　五味常明先生

1949年長野県生まれ。一ツ橋大学商学部、昭和大学医学部卒業。昭和大学形成外科などを経て、「心療外科」という新しい医学分野を提唱。体臭、多汗治療の現場で実践している。