トリドールが展開する讃岐うどん専門店「丸亀製麺」は6月11日から、夏季限定の新メニュー「濃厚豆乳豚キムチ冷かけ」と「旨辛鶏ネギ冷かけ」を発売する。そのコンセプトはズバリ「新しい味」。丸亀製麺の"挑戦作"ともいえる新メニューを、発売に先がけて体験してきた。
6年間で初の"挑戦"
丸亀製麺の店舗で行われた新商品記者発表会によると、今回発売する2品のコンセプトは「新しい味」だという。同社の代表取締役社長である粟田 貴也氏は、「これまでになかったような斬新なうどんを提案することで、丸亀製麺に親しみのない人にもアプローチしたい」と語った。
今回で6年目となる夏の"冷かけ"シリーズの中でも、具材だけでなくベースの味を変えた商品は初めてだという。そんな"挑戦作"とも言える同品は、一体どんな味わいに仕上がっているのだろうか。
まずは「濃厚豆乳豚キムチ冷かけ」から試食。乳白色をした豆乳のつゆが特徴である。レンゲを差し入れるとかすかに弾力さえも感じるようなとろみのある仕上がりで、ひとくち含むと濃厚な豆の風味が広がった。ポタージュのようなクリーミーな口当たりの中には、同店こだわりのだしのうま味がしっかりと生きている。
そんなつゆに合わせたトッピングは豚キムチだ。ピリ辛のキムチであえた豚肉はヘルシーなしゃぶしゃぶ仕上げで、あっさりしていて食べやすい。まろやかで濃厚なつゆとコシのある麺の、ともすればもったりしてしまいそうな組み合わせの中で、歯切れがよくさわやかな辛味の豚キムチが味と食感に絶妙なアクセントを与えている。
真っ白なつゆに豚キムチの赤色が映えるこの商品。見た目は少し辛そうだが、実際に食べてみると、豚キムチの辛味を補って余りある豆乳つゆのまろやかさで、女性や子どもでもおいしく食べられそうな一品だった。
辛いだけじゃない味わい
さて、打って変わって、辛さを前面に押し出した商品が「旨辛鶏ネギ冷かけ」である。見た目からして辛そうだが、食べてみるとやはり辛い。ボリュームたっぷりの白髪ネギとあっさりした蒸し鶏には、調理工程の最後に辛味だれを提供。しゃきしゃきとしたネギの新鮮な歯ごたえを、パンチの効いた辛味とともに楽しめる。
透明なつゆには同店自慢のだしの風味が立っていて、具材とあいまってすっきりとした味わい。辛味の中にもうまみがある、大人におすすめの一品だ。なお、辛味だれの量はスタッフに頼めば調整できるとのこと。
新メニューの価格は、どちらも並で530円(税込)、大で630円(税込)となる。また、販売期間は7月22日まで。
「丸亀製麺」は海外進出も積極的に手がけており、粟田氏によれば、台湾では行列ができるほどの大人気だそう。進化を続ける同店が打ち出す、今までにない夏の新メニュー。暑い夏をクールにアツくさせてくれること間違いなしだ。