米Twitterは6月4日、モバイル広告技術ベンチャーのNamo Mediaを買収することで合意したと発表した。買収金額など詳細は非公開。Twitterは同社買収によりモバイル向けのネイティブ広告を強化する狙い。
Namo Mediaは元Googleモバイル社員が立ち上げた広告技術のベンチャー企業。コンテンツとのエンゲージを改善するインストリーム広告を開発しており、バナー広告と比べてユーザーが違和感を感じたり邪魔にならないモバイル広告体験を提供できるとしている。広告フォーマットの「Namo Adaptive Templates」を利用して、コンテンツストリームの中に表示できる広告を容易に作成できるという。
Twitterは2013年10月にMoPubを買収以来、モバイル端末向けネイティブ広告の提供に取り組んでおり、Namo Media買収はこれをさらに強化するものとなる。Namo Mediaのネイティブ広告技術により、シームレスで邪魔にならない広告体験を提供でき、モバイルアプリ開発者は規模の大小を問わず、自分たちのアプリケーションのマネタイズが容易になると説明している。
Namo Mediaの買収は、モバイルでのネイティブ広告がマーケティング事業者、アプリ開発者、ユーザーにとっての収益をさらに改善するという共通のビジョンがあって合意に至ったとも説明している。MoPubとTwitterがこれまで開発してきたエコシステムにNamo Mediaの専門知識と経験が加わることで、最善のネイティブ広告プラットフォームをアプリ開発者やアプリ発行者に提供できると狙いを説明している。