内閣府は6日、2014年4月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比3.4ポイント低下の111.1となり、2カ月ぶりに悪化した。消費増税の反動減が出たとみられる。

内閣府は、一致指数を踏まえた基調判断を前月までの「改善を示している」から「足踏みを示している」に下方修正した。

一致指数の推移(出典:内閣府Webサイト)

景気の先行きを示す「先行指数」は前月比0.5ポイント低下の106.6と、3カ月連続の悪化。遅れて動く「遅行指数」は同2.5ポイント低下の116.0と、6カ月ぶりに悪化した。

一致指数を構成する11系列のうち、上昇に寄与したものは2系列、低下に寄与したものは9系列。このうち、生産指数(鉱工業)は前月比2.5%減、鉱工業生産財出荷指数は同3.5%減、大口電力使用量は同1.6%減、投資財出荷指数(輸送機械を除く)は同4.9%減、商業販売額(小売業)は前年同月比15.4%減、商業販売額(卸売業)は同11.2%減、中小企業出荷指数(製造業)は前年比1.4%減などとなった。