一日の疲れを、体の汚れと共に洗い流すお風呂。浴槽につかって「はぁ~極楽」などと思いながらふと目をやると、そこにカビがびっしり……。「いつの間にこんなにカビが!? 」と気持ちがなえてしまった経験はないだろうか。特にこれからの梅雨シーズンは、温度や湿度など、カビが繁殖しやすい条件がそろいやすい時期。そんな事態を避けるためにも、バスルーム内でカビが発生しやすい場所をお掃除伝道師&セラピストの中山ゆうみさんにうかがってみた。
―バスルーム内は油断するとすぐにカビが生えてしまうイメージがありますが、特に気をつけたい場所はどこなのでしょうか。
「まずは天井です。主に水蒸気が原因で換気扇や浴室乾燥機のフィルターなどにカビが発生します。さらに、天井と壁と床のつなぎ目のシリコンや、壁がタイル張りの場合はタイルのつなぎ目などもそうですね」。
―天井ですか。ふだんあまり見ることがないでしょうから、盲点ですね。他にもあるのでしょうか?
「その他にも、浴槽のフタやイス、洗面器、排水口のカゴ、ドアのガラスやビートなどが挙げられます。水分やせっけん垢(あか)が残っていると、そこにもカビが発生しやすいですね」。
お風呂のカビは、繁殖力が強い「黒カビ」が大半。よくピンク色のぬめっとした汚れも見られるが、これは厳密にはカビではなく酵母と言われるもの。そのほかでは、水垢(みずあか)などがお風呂汚れの代表格と言える。体を清潔にするバスルームだけに、その空間内も清潔に保っておきたいものだ。
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文・船山壮太(verb)
記事監修 / お掃除伝道師&セラピスト: 中山ゆうみ
33歳で内装リフォーム&ハウスクリーニング「ワーカーズ&ブレーンズ」設立。その後、家事代行業ゆうみ'sハウスキーピング事業やカンタンで快適なお掃除方法を伝授する「ゆうみ流美装塾」、その他独立支援、企業でのセミナー講師業などで活躍。