第一生命保険(以下、第一生命)は4日、米国の上場生命保険グループ「Protective Life Corporation(以下、プロテクティブ社)」を買収することで同社と合意したと発表した。
買収金額は約57億800万米ドル(約5,822億円(1株当り70ドル:7,140円))で、国内の保険会社による外国企業の合併、買収(M&A)としては過去最大額となるという。2014年12月から2015年1月頃に買収手続きおよび完全子会社化が完了する見込み。なお、プロテクティブ社の現経営陣は留任となる。
第一生命は米国の生命保険市場について、先進国でありながらも人口増加などに支えられ堅調な経済成長が続いており、優秀な専門人財・経営ノウハウの享受を期待できる有望な市場と捉えてきたという。同社は今回の買収を「アジアを代表するグローバル保険グループ」を目指す上での重要な足掛かりと位置付け、今後は成長加速と事業展開を図るとしている。
プロテクティブ社は1907年創業。米国アラバマ州に本社を構え、米国全土で生命保険事業を展開している。米国における直近の業界順位は36位(グループ収入保険料ベース)。2013年末の総資産は687億米ドル、2013年12月期の純利益は3億9,300万米ドル、直近の時価総額は約46億ドル(2014年6月2日時点)。