ヤフーは4日、米国に100パーセント子会社の現地法人「YJ America, Inc(以下、YJ America)」を設立し、業務を開始したと発表した。米国のスタートアップ事業やインターネットサービスに対し、日本向け事業の支援などを行う。

ヤフーによると、米国ではインターネット分野において少人数の若者が起業するスタートアップ企業が増加しているものの、彼らが日本市場に進出する場合、日本での商慣習や事業をとりまく法制度による違いなどから、単独での進出では成功が難しい状況となっているという。

新会社では、これら米国の有望なスタートアップ企業やインターネットサービスを現地で早期開拓するとともに、ヤフーの日本におけるインターネット分野での経験や知見、資産を活かし、米国企業の日本での成功を最大限支援していく。また、ヤフーが運営するインターネットポータルサイト「Yahoo! JAPAN」を使った事業支援などを実施し、米国企業をビジネスパートナーとして位置付け、シナジーの最大化を図る。

新会社の社長には坂本孝治氏、副社長には平山竜氏、別所直哉氏、松谷憲文氏の3人が就任。所在地は、本社が米国ワシントン州シアトル、支社がカリフォルニア州。

なお、新会社では将来的に日本国内のスタートアップ企業やインターネットサービスが、米国で事業展開する際の支援を行っていくことも考えているという。