アイ・オー・データ機器は4日、パスワードロックやAES 256bit自動暗号化機能を搭載した、セキュリティUSBメモリ「Easy Diskシリーズ」のラインナップを一新した。搭載機能の違いで4シリーズに分かれ、容量の大きさやサポートサービス年数の違いなどで計40種を用意。税別価格は5,200~32,200円。
ラインナップは、盗難や紛失による情報漏洩リスクを低減するスタンダードモデル「ED-E4シリーズ」と、企業向けの管理者ソフトウェア対応モデル「ED-S4シリーズ」の大きく2つに分かれる。
さらに、ED-E4シリーズにアンチウイルスソフトを搭載し、サポートサービス1年/3年/5年、およびハードウェア保証1年/3年/5年を付けたものが「ED-V4シリーズ」、ED-S4シリーズに同様のものを付けた最上位シリーズが「ED-SV4シリーズ」となる。
容量は各シリーズで2GB/4GB/8GB/16GB/32GBの5種類が用意されており、合計で4シリーズ40製品という幅広いラインナップになっている。なお、このうち、2GB/4GB/8GBの3種類は6月末の発売で、16GBと32GBの2種類は受注生産となる。
全シリーズに共通の特徴は、パスワードロック「SUGate4」とAES256bitによる自動暗号化機能を搭載していること。
SUGate4は、パスワードを入力してログインするまでデータ保存領域へアクセスできなくする機能。盗難や紛失などの際にも、内部データが読み取られる可能性を低減する。書き込み禁止でログインする設定も可能で、その場合はPCから閲覧専用でアクセスできるようになり、ウイルス感染のリスクを減らした状態でUSBメモリ内のファイルを利用できる。
AES 256bitは、現在もっとも強固な暗号化方式の1つ。本製品では、データ保存領域に書き込まれるデータは、コントローラがAES 256bitですべて自動暗号化する。このため、分解や改造によるデータ抽出が不可能になっている。
ED-S4シリーズとED-SV4シリーズは管理者用のソフトウェアに対応するが、これにはUSBメモリ専用の「SUManager4」を採用。ED-S4シリーズやED-SV4シリーズなどの対象セキュリティUSBメモリと組み合わせることで、ログインログの閲覧やパスワードミスロックの解除、USBメモリリストの作成など、ハイレベルな拡張機能が使用可能になる。各種ポリシーを10種類まで設定可能なので、企業の運用内容に合わせて仕様をカスタマイズできる。SUManager4は6月末の発売で価格は48,000円。
ED-V4シリーズとED-SV4シリーズに搭載されるアンチウイルスソフトは、ウイルスバスターで知られるトレンドマイクロ製の「Trend Micro USB Security」だ。データを書き込むたびに自動でウイルスチェックし、USBメモリへのウイルス感染を防ぐ。ウイルスを発見した場合は、ウイルスを自動的に隔離し、削除や要/不要の処理が選べる。なお、ウイルスに感染したファイルは隔離と削除が可能だが、ウイルスを駆除する機能は搭載しない点に注意。
本体サイズはいずれもW23.5×D58.6×H8.0mm、重量は約10g。インタフェースは今回のシリーズからUSB3.0に対応した。対応OSはWindows 7 / 8 /8.1、Windows Server 2008 / 2008 R2 / 2012 / 2012 R2、Mac OS X 10.7~10.9。