トリンプ・インターナショナル・ジャパンはこのほど、「下着白書」を公開した。

同白書は、2000年より隔月で、ホームページにて下着についてのアンケート調査を実施。その結果を年度ごとにまとめたもの。このほど公開された下着白書は2013年度版で、女性のブラジャーサイズの変遷をはじめ、最新の下着事情など、下着メーカーならではのデータを集計、分析、紹介している。

現在のバストサイズは「Bカップ」が1位。理想は「C・Dカップ」

今年度も女性のカップサイズはUP! 7割以上の女性がCカップサイズ以上

「ブラジャーのカップサイズ売り上げ別推移」によると、2013年度は「Cカップ」が26.5%、「Dカップ」が24.2%で拮抗し1位/2位となった。「Eカップ」は16.0%となり、73.6%の女性が「Cカップ」以上だった。

2000年度の数値との比較では、「A・Bカップ」では2000年度45.6%に対し2013年度26.%と19.2ポイント減少。一方、「D・Eカップ」は2000年度24.7%に対し2013年度40.2%で、15.5ポイント近く増加した。また、1980年には「Aカップ」が全体の6割近くを占めていたことから考えても、女性のカップサイズは30余年の間に驚くほど大きくなっていることがわかった。

また、「現在のカップサイズ」「理想のカップサイズ」を調べたところ、「A~Cカップ」の女性では、それぞれ今より1~2サイズ上を理想と回答したが、「Dカップ以上」の女性では、今のサイズにかかわらず「D・Eカップ」を理想とする傾向が見られた。現実と理想で同じサイズを回答した女性は、ほとんどのカップサイズにおいて10~30%程度。今のサイズに一番満足しているのは「Dカップ」で、40.8%だった。

ブラジャーの平均所有枚数は7.9枚、年間購入枚数は3枚

「ブラジャーの所有枚数」は「5枚」「10枚」が多い

「ブラジャーを何枚持っているか」については、平均で7.9枚となり、「10枚以上所有」している人は全体の3割だった。また、「ブラジャーの年間購入枚数」は、「2枚」が27.2%で最多、「3枚」が22.2%で2位となり、平均は3.0枚だった。

ショーツの所有枚数は平均12.7枚、「1枚」という人も!

「ショーツの所有枚数」は「10枚」が群を抜いて多い

「ショーツを何枚持っているか」については、平均で12.7枚となった。枚数を細かく集計すると、「10枚」がもっとも多く25.4%。全体の3分の1以上が「15枚以上」所有していた。「1枚」(0.2%)、「31枚以上」(5.0%)などの回答もあった。また、「ショーツの年間購入枚数」は4.7枚。全体の12.9%は「10枚以上」購入していた。

ブラジャーの購入平均価格は「2,000円~3,000円未満」、1,000円未満が急増

「ブラジャー1枚の購入金額」は昨年に比べ「1,000円未満」が急増

「購入するブラジャーの平均価格」は「2,000円~3,000円未満」が1位。前年の調査と比較すると「1,000円未満」の割合が4.4%から8.8%へと、2倍にまで増加した。「購入するショーツの平均価格」は、500円~1,000円未満がトップで約4割。500円未満をあわせると、半数の女性は1,000円未満で購入していた。

「ブラジャーを選ぶ際に重視すること」は年代により傾向に差

「ブラジャーを選ぶとき、最も重視すること」については、「デザイン」が30.5%、「着け心地」が28.6%で1位2位となった。年代別に選択理由を見てみると、「20歳~24歳」では「デザイン」が47.8%、「着け心地」が19.7%だったが、年代が上がるにつれ「デザインで選ぶ」人の割合が減少。「50代以上」では「デザイン」が15.4%、「着け心地」が45.7%となった。

下着の購入金額が最も多いのは香川県、黒い下着が好きなのは石川県

「年間の下着購入金額」は四国強し!

「年間の下着購入金額」については、最も多い都道府県は「香川県」で1万9,286円。以下「徳島県」(1万8,929円)、「鹿児島県」(1万8,690円)が続いた。対してもっとも少ない都道府県は「群馬県」の1万345円。以下「大分県」(1万568円)、「奈良県」(1万804円)が1万1,000円未満だった。

「好きな下着の色」、「黒」「ベージュ」の1位はそれぞれダントツ

「好きな下着の色」を都道府県別に調べたところ、「黒」と答えた人がもっとも多かったのは「石川県」の56.5%で、2位の「岐阜県」(38.7%)、3位の「岡山県」(38.1%)を大きく上回った。また「ベージュ」と答えた人がもっとも多かったのは「富山県」の33.3%で、2位の「大分県」(22.7%)を大きく引き離していた。

なお、母数が20人未満の山形県・福井県・滋賀県・和歌山県・鳥取県・島根県・高知県・佐賀県・宮崎県・沖縄県は分析対象から除外した。

勝負下着の所有率は約4割、50歳以上でも27.8%が所有

「勝負下着の所有の有無」、20代後半~30代がもっとも所有率が高い

「勝負下着の所有率」については、全体の40.2%が所有していた。とくに所有率が高いのは「30歳~34歳」の47.8%、「25歳~30歳」の46.8%、「35歳~39歳」の42.4%だった。また、「50歳以上」でも27.8%が勝負下着を所有していた。

「勝負下着の所有率」は都道府県により大差あり

都道府県別にみると、勝負下着をもっとも所有している県は「鹿児島県」の66.7%で、全国で唯一60%を上回った。対して最下位は「大分県」の13.6%。次点の「山梨県」(22.7%)に比べ大幅に低かった。(母数が20人未満の山形県・福井県・滋賀県・和歌山県・鳥取県・島根県・高知県・佐賀県・宮崎県・沖縄県は分析対象から除外)