フィリップス エレクトロニクス ジャパンは3日、うどんやパスタなどの生麺を作れる家庭向け調理家電「ヌードルメーカー HR2365」を発表した。同日、東京都内で報道関係者向けに新製品発表会が開催された。ここではその様子を紹介したい。
発表会にはフィリップス エレクトロニクス ジャパン コンシューマライフスタイル事業部の稲原薫氏と同マーケティングマネージャーの佐野泰介氏が登壇し、製品開発の背景や製品の紹介を行った。
「ノンフライヤー」のフィリップス
まずはじめに登壇したのは稲原氏だ。稲原氏からはフィリップスの概要について説明があった。フィリップスといえば、2013年の4月下旬から日本でも販売された「ノンフライヤー」が記憶に新しい。もともと調理家電については80年以上の歴史を持つ同社だが、昨年の「ノンフライヤー」で日本の調理家電市場に再参入した。稲原氏によれば、当初5万台を目標としていた「ノンフライヤー」については30万台の大ヒットを記録したという。
日本の"主食"を変える
続いて登壇したのはコンシューマライフスタイル事業部マーケティングマネージャーの佐野泰介氏だ。「ヌードルメーカー HR2365」は、麺が好きな日本人のニーズに合わせて開発された。
佐野氏によれば、日本人は麺を食べる頻度が高く、「週に1回以上麺を食べている」人は90%に上るという。食べる麺の種類も、ラーメンやうどん、パスタなど多岐に渡る。しかし、そんな「麺先進国」である日本において、麺を手作りする人の割合はわずか3%であった。米、パンに続く"第3の主食"である麺を手軽に家庭で作れるのが今回発表された「ヌードルメーカー HR2365」というわけだ。
もともと同製品は2013年4月に中国で、同年11月に台湾で発売されている。日本の市場のニーズに合わせてブラッシュアップした製品を今回発売する。製麺用のキャップも、日本の「麺」に広く携わっている日清フーズのアドバイスを受けて設計された。
約10分で、コシのある麺が作れるヌードルメーカー
ヌードルメーカーの特長を、佐野氏は「カンタン」「おいしい」「楽しい」とまとめている。作業工程は3ステップで、基本的には機械任せ。材料は基本的に家庭にあるもの、あるいはスーパーなどで売っている身近なものを使う。手入れについても手軽さにこだわったという。本体は分解でき、丸洗いが可能だ。生地が詰まっていかにも手入れしにくそうな製麺用キャップも、専用のクリーニングキットが付属し、手軽に手入れができるようにしたという。
コシのある麺を作るためには、十分な力でこねなくてはならない。約720kgの圧力を生地にかけ、さらに押し出しを3段階に分けることで、コシのある麺を実現。さらに、「コシ調整機能」により、生地をこねる時間を5分から8分の間で調整可能だ。自分の好みに合わせていろいろと試す楽しさがある。また、材料にこだわるという楽しさもある。健康に配慮したものや、新鮮な材料を選べるという点も、手作りだからこそ味わえる楽しさだ。
実際にうどんを作ってみよう!
会場にはデモンストレーション機が設置され、実際の製麺の様子を見ることができた。
はたしてそのお味は?
実際に打ち立ての生麺を味わうこともできたので、その様子もお届けしよう。