電通はこのほど、18の国と地域で「ジャパンブランド調査2014」を実施した。
ASEAN諸国が強い関心
同調査は、日本および日本産製品に対する興味・関心、イメージなどを把握するために行われたもの。中間所得層以上の20~59歳の男女計3,600人を対象に調査した。調査期間は4月4日~14日で、対象エリアは中国(北京、上海)、香港、韓国、台湾、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、アメリカ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシアの18カ国・地域。
「日本のことを好きかどうか」という質問に対して、最も高い好意度を示したのはベトナムだった。次いでマレーシアとタイという結果で、ASEAN諸国が上位を占めた。
また、日本のことを「とても好き」と回答した好意度の高い人は、全体的に現代のサブカルチャーやファッション・キャラクターなどのコンテンツへの興味・関心が高いことがわかった。全体としては特に好意度が高くなかった国でも、韓国では「音楽」、イギリスでは「ファッション」、アメリカとドイツでは「ファッション」、ロシアでは「映画」について日本への興味・関心が相対的に高かった。
日本の物事の中で「興味・関心がある」ものを聞いたところ、全体で「日本食」「日本への旅行」「日本のファッション」がトップ3だった。また、「優れている」と思う日本の物事トップ3は「AV家電」「アニメ・漫画」「ロボット工学」で、技術系の項目が目立つ中、「日本食」や「日本のゲーム」もトップ10に入った。
日本食については、「寿司」が認知・経験・意向のいずれについてもトップとなった。また、「自宅用/日常使い」という回答が多かった日本食材の中でも、日本酒だけは「自分へのご褒美」という回答が最も多かった。
訪日経験については、香港、韓国、台湾、中国といった東アジア諸国が上位を占めた。訪日予定/意向については、全体で約8割の人が「ある」と回答。昨年よりもスコアが7.6ポイント上昇しており、特にASEAN諸国では10ポイント以上の伸びがあり、ランキングでも上位を占めた。