JVCケンウッドは6月3日、ポータブルデジタルレコーダー「RD-R20」「XA-LM30」「XA-LM10」を発表した。発売は6月上旬で、希望小売価格はRD-R20が37,800円、XA-LM30が31,500円、XA-LM10が26,250円(いずれも税別)。
楽器の練習をサポートする各種機能を搭載するボイスレコーダー。RD-R20は出力2.5W×2(ACアダプター駆動時)のスピーカーを備え、大人数での練習に適したモデルで、XA-LM30とXA-LM10はコンパクトサイズのポータブルモデルだ。いずれのモデルも楽器のチューニングできるクロマチックチューナーと、メトロノーム機能を搭載する。メトロノーム機能は新たに、管楽器のロングトーンのトレーニングに適したクロマチックチューナーとの同自動作モードや、0~7拍子以外の特殊パターン、1拍ごとのパターン設定、演奏との同時録音に対応した。
そのほかの主な共通機能としては、録音データから任意の2地点間のみを繰り返す「A-B区間リピート」、特定のフレーズやパートなど聴きたい場所のみを選んでまとめて再生する「A-B区間コピー」、手本となる音源を再生した後に自動で録音スタートする「聴き比べレッスン」機能などを搭載する。A-B区間コピーは、ギターの速弾き習得に効果的だという。
RD-R20とXA-LM30は、10回まで音を重ねられる「重ね録音」機能、再生速度を変えずに±6半音の範囲内で音程を変更できる「キーコントロール」機能、特定の音だけ小さくする「パートキャンセル」機能などを搭載。RD-R20は、小音量時に低音を強調し、大音量時に中域を聴こえやすいよう調整して音割れしにくくする「アクティブクリアサウンド」や、レベルオーバー(歪み)を防止し置き場所に影響されにくい無指向性マイクを左右独立で搭載する。また、録音や再生の前に、約5秒間のカウントダウンを行ってからスタートする「カウントダウン・スタート」機能、手を3回たたくと再生がスタートする「ハンドクラップ・スタート」機能も備わっている。
録音フォーマットはRD-R20とXA-LM30がリニアPCM(WAV、48kHz、24/16bit)およびMP3(44.1kHz、192/128kbps)、XA-LM10がリニアPCM(WAV、48kHz、16bit)およびMP3(44.1kHz、192/128kbps)、再生フォーマットは共通でリニアPCM(WAV)、MP3、WMA、RD-R20のみAACが利用可能となっている。スピーカー出力はRD-R20がACアダプター駆動時で2.5W×2、電池駆動時で1.5W×2、XA-LM30とXA-LM10が300mW、電源はRD-R20がACアダプターないし単3形電池×3本、XA-LM30とXA-LM10が単3形電池×2本。サイズ/重量はRD-R20がW192.4×D58.6×H92mm/450g、XA-LM30がW64×D23.8×H120mm/101g、XA-LM10がW64×D22.5×H120mm/94g。なお、RD-R20のみFMラジオ機能を搭載する。