スイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2014」。セイコーウオッチはソーラーGPSウオッチ「ASTRON(アストロン)」の第二世代モデルを初公開した(以下、写真をクリックすると拡大表示)。
ASTRONは小径化&クロノグラフを搭載!
やや大きめな印象が強かった現行モデルの外径47mm、薄さ16.5mmから、第二世代では外径44.6mm、薄さは13mmまで削減。多機能時計の標準的なサイズとなり、より多くの人が着けやすいモデルとなっている。また、1/5秒のクロノグラフを搭載し、6時位置にはマルチインジケーターを配置した。操作性も改善され、現行機種のボタンによる操作から、電子式りゅうずでの直感的な操作としている。
また、ダイヤルの透過率が向上した恩恵で、文字板の質感がアップ。分割線が見えなくなり、カラーバリエーションも幅広く展開できるようになっている。時分針はより力強いデザインとなり、ルミブライトも広くなった。インデックスは金属パーツ。ケースにはザラツ研磨や、コンフォレックスチタン(スーパークリアコーティング+ダイヤシールド+耐メタルアレルギー)といった技術が採用されている。
■ 限定モデル
BASELWORLD 2014では、3ラインを発表。まず、白文字板は、世界限定7,000本の限定モデル。12面カットのベゼルやライターカットのりゅうず、流線型のボタンなどを持つ特別仕様。ベゼルには都市コードが記されている。ケースバックにはシリアルナンバーがレーザーマーキングされる。バンドは、黒セラミックの別体パーツを組み込み、チタンシールドを施したメタルバンドと、天然クロコダイル革バンドが付属。専用ボックスも用意される。価格は30万円(税別)。
■ プレステージライン
ケースが純チタン+ダイヤシールド、ベゼルは限定モデル同様の都市コード表記となる。オールブラックモデルのケースは純チタン+IP加工。価格は両モデルとも24万円(税別)。
※2014年6月5日追記 : 税別価格変更(22万円 → 24万円)
■ スポーティーライン
SS(ステンレス・スチール)ケースを採用。シルバーモデルはSS+ダイヤシールド、ブラックモデルはSS+IP加工。スポーティーラインのベゼルはタキメーター表記となり、スポーティーイメージを強調する。ボタン形状は現行機種に近い丸ボタン。価格はメタルバンドモデルが(シルバー、ブラックとも)18万5,000円(税別)、強化シリコンバンドモデルが18万円(税別)。すべて、2014年9月同時発売予定。
※2014年6月5日追記 : 税別価格変更(17万円 → 18万5,000円)
※2014年6月5日追記 : 税別価格変更(16万5,000円 → 18万円)
「GSヒストリカルコレクション」第2弾は「GSセルフデーター」!
グランドセイコーのマイルストーンを、現代の技術で復刻する「GSヒストリカルコレクション」。2013年の「44GS」に続き、2014年は「GSセカンド」「57GS」とも呼ばれる「GSセルフデーター」がチョイスされた。
今回の復刻テーマは、グランドセイコーのブランド哲学でもある「実用性の進化」。カレンダー+50m高級防水(当時の技術的防水限界は70m)という品格と実用を併せ持った、まさに、以降のGSブランドスタンスの礎ともいえるモデルである。ちなみに、セルフデーターとは日付表示機能のこと。
■ 復刻デザイン
復刻デザインモデルは、シルバーダイヤルとブラックダイヤルの2色展開。シルバーは、1964年のダイヤル色を復刻した。ケースはSSで、ムーブメントはクオーツ。ケース径はオリジナルの36.5mmから37.2mmと現代的実用サイズになったが、独特なラグ形状や立体的なインデックス、「Grand Seiko」のドイツ古書体など、オリジナルの意匠をそのまま再現している。防水性能は10気圧。
シルバーダイヤルは世界限定1,200本。ブラックダイヤルは世界限定900本。価格はどちらも35万円(税別)で、2014年6月7日発売。
■ 現代デザイン
デザインと機能を現代風にアレンジしたモデル。ケースは復刻デザインより大きめの外径39.9mmのSS製。風防はデュアルカーブサファイヤガラス。逆テーパー入りの側面や現代的ダイヤルレイアウトなど、いわゆるセイコースタイルだ。ムーブメントは特別選定の水晶振動子を採用した自動巻スプリングドライブで、日差±0.5秒まで精度を高めている。パワーリザーブは最大72時間。バンドはクロコダイルのほか、付け替え用のメタルバンドが付属する。SSモデル(シルバーとブルーの2色展開)のほか、ケース素材にプラチナ950を使用したシルバーダイヤルがラインナップされる。
価格は、SSモデルがシルバーダイヤル、ブルーダイヤルとも57万円(税別)で世界限定各500本、プラチナモデルは300万円(税別)で、世界限定50本。すべて2014年7月11日発売。
現代解釈版「44GS」にGMT機能を搭載した高振動モデル
好評の現代解釈版「44GS」を継続展開。これに毎時36,000振動(毎秒10振動)という新ハイビートGMTメカニカルムーブメントを搭載したモデルが、「メカニカルハイビート36000 GMT」だ。そのダイヤルには、2006年以降、最も先進的なモデルだけが採用する「岩手山パターン」(雫石高級時計工房で制作)という特別な放射状模様が施されている。
■ SSモデル
ケース外径は40.0mmで、風防はデュアルカーブサファイアガラス。防水性能は10気圧。パワーリザーブは最大55時間。ブラックダイヤルとホワイトダイヤルの価格は63万円(税別)、グリーンダイヤルは世界限定600本で66万円(税別)。2014年6月7日発売。
■ グランドセイコースペシャル規格検定準拠 18Kモデル
平均日差+4~-2秒など、グランドセイコー規格より一層シビアな規格検定に準拠した特別仕様モデル。それを物語る「SPECIAL」の文字が、1970年当時のグランドセイコー・スペシャルと同じ書体でダイヤルに配されている。
ケースカラーにより、18Kホワイトゴールド、18Kイエローゴールド、18Kピンクゴールドの3モデルがラインナップされる。ケース外径39.5mm、風防はボックス型サファイアガラス。防水性能は日常生活防水。パワーリザーブは最大55時間。生産数は、3モデル合計で年間200本の限定となる。
価格は、18Kホワイトゴールドのみ200万円(税別)、ほかは190万円(税別)。すべて2014年8月8日発売。