歌舞伎役者の中村勘九郎、中村七之助、尾上松也が1日、東京・渋谷区の文化村通りで行われた「第1回 SHIBUYA ルネッサンス」に登場した。
「SHIBUYA ルネッサンス」は、渋谷の商店街など6つの地域団体と開館25周年を迎えるBunkamuraが中心となって開催した地域活性イベント。会場となったSHIBUYA109から東急百貨店を結ぶ文化村通りでは、地元住民によるお神輿が先導するお練りのほか、マーチングバンドやクラシック演奏などが披露された。
人力車によるお練りには、Bunkamuraシアターコクーンで公演される渋谷・コクーン歌舞伎第14弾『三人吉三』に出演する勘九郎、七之助、尾上、片岡亀蔵、笹野高史と演出の串田和美が参加。涼しげな浴衣姿で登場した勘九郎は、人力車の乗り心地に「良いですよ」とご満悦で、約12万人の観客が集まった文化村通りを練り歩いた。
お練り終了後は、SHIBUYA109のステージで鏡割りを実施。勘九郎は、約20分間にわたったお練りに「こんなに長いとは……。ものすごく恥ずかしかった」と照れつつ、「暑い中、みなさん集まってくれて感謝してます」と笑顔。一方、若い女性たちの黄色い歓声を浴び、笑顔で手を振り返していた尾上は、「初めてなので、止まってる時はどうしたらいいかと(笑)。いつものとは違って、濃厚なお練りだった。エネルギーをいただきました」と初めての体験を楽しんだ様子だった。
また、6日から公演される渋谷・コクーン歌舞伎第14弾『三人吉三『』について、笹野は「若者とじーさんをミックスした新しい色の舞台」と紹介すると勘九郎は「前に一度観た方にも新鮮に映ると思う。初めて観る方にも楽しんでもらえるように努力したい」と意気込みを。「とにかく監督について行って"がらむしゃ"に……、あっ、セルジオ越後さん出ちゃった」と笑いを誘った尾上も、「最高の舞台に仕上げたい。一人でも多くの人に観て欲しい」とアピールしていた。