説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「設定」での項目の並び順に意味はありますか?』という質問に答えます。
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iOSで各種のコンフィグレーションを行うためのアプリ『設定』は、少なくとも起動して最初に表示される画面(トップ画面)にははっきりとした線引きがあります。アプリの設定項目も用意されていますが、やみくもに並べられているわけではありません。
『設定』のトップ画面の先頭は、機内モードやWi-Fiなどオン/オフする機会が多い設定項目が配置されています。コントロールセンターからオン/オフ可能な項目もありますが、通信関連機能の設定を変える場合は『設定』のトップ画面にアクセスすると覚えておけば間違いありません。
1行空けて表示されるのは、「通知センター」と「コントロールセンター」、「おやすみモード」の3項目です。1行空けられているということは、機内モードやWi-Fiに比べて設定を変える頻度が低い、という認識でいいでしょう。実際、通知センターやコントロールセンターに関連するスイッチを変更する機会は、それほど多くありません。さらに1行空け、「一般」や「サウンド」などシステム関連の設定項目が配置されています。
また1行空けた下の集団は、「iCloud」や「メール/連絡先/カレンダー」など、iOSに標準装備のアプリに関する設定です。ここから下はアプリに関する設定であり、システム関連の設定に比べ重要性が一段低い扱いと考えていいでしょう。さらに1行空けた下には、「iTunes & App Store」や「ミュージック」などのSafariやメールに比べると重要性/利用頻度が低いアプリの設定項目が並びます。
その下の集団には、TwitterやFacebookなど、iOSがシステムレベルでサポートするサードパーティー製アプリの設定項目が並びます。iOSに標準装備されないだけに、「iTunes & App Store」や「ミュージック」とは分けて管理されています。
そこから1行空けた集団は、ユーザが任意にインストールしたサードパーティー製アプリの設定項目です。区分は設けられず、単純にアルファベット順(文字コード順)で並べられています。本来はサードパーティーの裁量でアプリごとに設定画面を設けるべきかもしれませんが、iOSではユーザのわかりやすさを重視したためか、まとめて『設定』に表示する型式を採用しています。