公開中の映画『万能鑑定士Q―モナ・リザの瞳―』の初日舞台あいさつが31日、東京・TOHOシネマズ六本木で行われ、キャストの綾瀬はるか、松坂桃李、初音映莉子、村上弘明と佐藤信介監督が出席した。

映画『万能鑑定士Q―モナ・リザの瞳―』の初日舞台あいさつに出席した綾瀬はるか

松岡圭祐の小説『万能鑑定士Qの事件簿』シリーズを実写化した本作は、世界的絵画"モナ・リザ"に隠された謎と陰謀に迫るミステリー作品。ロジカル・シンキングを駆使する天才鑑定家の莉子(綾瀬)は、その鑑定眼で"モナ・リザ"を守るという依頼を受ける。しかし、"モナ・リザ"について知れば知るほど、激しい頭痛に襲われ鑑定能力が失われ――というストーリーで、日本映画で初めてルーヴル美術館での撮影を敢行している。

「作品が巣立つ寂しさと、みなさんに観ていただける幸せで感無量です」と笑顔であいさつした主演の綾瀬は、ネタバレをする松坂に慌てる様子を見せ、「あっ!……みなさん、観た後なんですね? うっかりしました」と天然っぷりを披露。また、劇中では高校の制服姿を披露しており、「久しぶりに着れてうれしいって思ったけど、衣装合わせの時にマズイなと」と28歳(撮影時)での挑戦に不安もあったようだが、「『ギリギリだね。高校生と並んだら、アウトだね』って言われたけど、仕上がりは大丈夫!」と自負。そんな綾瀬の制服姿に率先してダメ出ししていたという松坂は、「試写を観て、全然そんな事は無かった。この場を借りてお詫びしたい」と平身低頭していた。

また、本作の内容にちなみ、鑑定して欲しいことについて聞かれた松坂は、「どこが弱いのかとか、今後の健康面について知りたい」と真剣な面持ちで語ると、綾瀬も「いつ老眼になるか。何歳頃かな?」と同調し、そんな2人に村上は「お医者さんに行けば?」と呆れ顔。続けて、莉子が持っているような"特殊な癖"について、「ノースリーブを着ると、(二の腕を)揉んじゃう。露出を隠したいのかな?」(綾瀬)、「生放送で緊張すると首の皮を触っちゃう」(松坂)とそれぞれ明かした後、綾瀬は佐藤監督に「監督は"クセ毛"です!」と言い放ち、会場は大爆笑。最後の写真撮影でも、関係者が用意した"モナ・リザ"の額縁パネルに顔をハメて笑顔を見せるなど、最後までサービス精神旺盛だった。