オウチーノはこのほど、「終の棲家」に関するアンケート調査の結果を公表した。
同調査は、東京都に暮らす50歳から69歳の男女を対象に15日、インターネットを通じて実施。 556名から有効回答を得た。
"終の棲家"は住み慣れた自宅を
まず、「どこを"終の棲家"としたいと考えているか?」と質問をしたところ、「自宅」が65.9%、「老人福祉施設・老人ホーム」が9.9%、「サービス付き高齢者向け住宅」が13.8%だった。高齢者向けの施設やサービスが多様化する中、「自宅で」という思いを持つ高齢者が多いことがわかった。
「自宅」を選んだ理由で最も多かったのは、「一番落ち着けるから」。「老人福祉施設・老人ホーム」で最も多かったのは、「家族に迷惑をかけたくないから」。「サービス付き高齢者向け住宅」で最も多かったのは、「安心感があるから」という結果となった。
子供とは"スープの冷めない距離"が理想?
子供がいる人に「老後、子供と同居したいと思うか?」と聞いた。その結果、「どちらかというと同居したくない」が28.6%、「同居したくない」が37.7%で、合わせると66.3%となり、半数以上が子供との同居を望んでいないことがわかった。
「(どちらかというと)同居したくない」を選んだ理由として最も多かったのは、「気楽に暮らしたいから」や「自由に暮らしたいから」というものだった。また、「(どちらかというと)同居したい」との回答で最も多かった理由は、「身近にいてくれる方が安心だから」だった。
理想は"介護はプロ、子供とは良い関係"
子供がいる人に「もし介護が必要になったら、子供に介護してほしいと思うか?」と質問した。その結果、「どちらかというとしてほしくない」が39.4%、「してほしくない」が41.7%。合わせると、81.1%が、子供に介護されることを望んでいないことがわかった。
「(どちらかというと)してほしくない」を選んだ理由として突出して多かったのが、「迷惑をかけたくないから」、「面倒をかけたくないから」や「負担をかけたくないから」という意見だった。一方、「(どちらかというと)してほしい」と回答した人の理由は、「子供に見てもらえた方が安心できるから」が最も多かった。