熱愛・破局・事件などの芸能ゴシップを中心に、話題満載のワイドショーをイイとこ取りで紹介。これを見れば、1週間分の芸能ニュースを総ナメできる!

※【爽快情報バラエティー スッキリ!!】→【スッキリ】、【情報プレゼンター とくダネ!】→【とくダネ】、【情報満載ライブショー モーニングバード!】→【バード】、【ノンストップ!】→【ノン】、【情報ライブミヤネ屋】→【ミヤネ】と略表記します

●「AKB48握手会で血の惨劇! メンバー負傷で緊急手術へ」【スッキリ】

岩手県で行われたAKB48握手会で川栄李奈と入山杏奈が、暴漢にノコギリのような刃物で襲われてしまった。2人とも右手を骨折し、入山は頭部も裂傷していて、命に別状はないものの緊急手術を行ったという。

犯人は無職の24歳で、凶器に使ったのは全長50cmの刃物。当日は両手のチェックこそしていたものの、持ち物検査は行われていなかった。「後輩メンバーをかばおうとした川栄がやられ、さらに止めに入った入山も襲われた」という証言もあるだけに運営側の責任は重い。握手会やハイタッチ会、さらに投票期間中の選抜総選挙はどうなってしまうのか。ただ、AKB48はこれまでのアイドルよりもピンチに強いだけに、むしろさらなる浮上のきっかけとなるかもしれない。

●「宇多田ヒカルがイタリア極秘挙式。現地は大フィーバー」【ノンストップ】

宇多田の結婚式は、マスコミを徹底ガードする厳戒態勢の中、イタリア南部ポリニャーノ・ア・マーレ市の教会で行われた。撮影機器の持ち込み禁止ながら、300人の取材陣が押しかけ、現地の市長が訪れ、サッカー日本代表のユニフォームを着た人も現れるフィーバーぶり。

ただ、結婚式は親族を中心に招待客100人に留めた質素なもので、現地の旅行コーディネーターは「お金持ちの結婚式は豪華に花を飾るが、シンプルだった」、神父は「(宇多田は)ぜいたくではなく、シンプルな式を望んでいました」、新郎の親族は「ステキな結婚式で感動した。式はイタリア語と日本語が半々」と裏話を明かした。

ちなみに、近くの修道院で行われた披露宴の料理は、前菜40品、デザート18品を含む計65品。現地プーリア地方の郷土料理に加えて寿司や天ぷらなどの日本食もあったという。

●「ASKAの逮捕は妻の密告だった。その情愛とは」【ミヤネ】

2人の出会いは1984年、ラジオ番組での共演がきっかけだった。地方局のアナウンサーだった妻・洋子さんは人あたりがソフトで、「いるだけで現場が明るくなる」と評判の女性だったという。1987年に結婚し、長男長女が生まれ、1994年には10億円豪邸を建てるなど順風満帆な生活を送っていた。

その後、洋子さんは浮き沈みの激しいASKAにおびえつつも献身的に支えてきたが、彼女が最後に選んだのは「離婚ではなく、全てを語る」という選択。関係者の話では、「もう彼は逮捕でもされない限り、元には戻れないという断腸の思いで密告に踏み切った」らしい。「家宅捜索の際、間取りなどの内部情報が家族からもたらされた」という報道もあるが、これが本当なら、夫と不倫関係にあった女性の存在もつらかっただろう。

●「元アイドル独占初告白。私も手を切られ……今なお恐怖」【ノンストップ】

握手会での襲撃事件から2日、川栄李奈と入山杏奈がコメントを発表した。入山が「いまは落ち着いた環境にいて、穏やかに過ごしています。毎日笑顔です!」、川栄は「みなさんご心配おかけしてすいません。私は少しずつ元気に回復しています」と、気丈なのがかえって痛々しい。

思えば過去にも多くの芸能人が暴漢襲撃の被害者になっていた。美空ひばりさんは浅草での舞台公演中、熱狂的ファンの少女から顔や肩に塩酸をかけられ、全治3週間の火傷に。また、元わらべのかなえこと倉沢淳美は、札幌の新曲発表握手会で暴漢に襲われ、刃物で手首を切られて5針を縫う手術が行われた。

倉沢は16歳で受けた心の傷を「『怖さが忘れられない』というのが正直ある。それまで声をかけられるとうれしかったけど、それ以来怖くなった。後ろから人が歩いてくると、『何か持っているんじゃないか』という恐怖心がありました」と語り、30年過ぎた今でも怖いという。傷については、「骨が見えていたほど深かった。傷はいまだに残っていますけど、モノがあたると今も痛いです」と身体的なダメージも明かした。

最後に倉沢は負傷した2人に、「精神的にもつらい時期だと思うので、考えすぎずに強い気持ちを持つことが大事。時間をかけて無理のないように休んで、これからのことを考えていって欲しい」とエールを送った。

●「日本人初の快挙! 世界一のダンサーが誕生」【スッキリ】

「バレエ界のアカデミー賞」と言われる『ブノワ賞』がモスクワで開催され、スウェーデン王立バレエ団の第1ソリスト木田真理子さんが最優秀女性ダンサー賞に輝いた。昨年1年間で最も活躍したダンサーに送られる賞で、日本人の受賞は初めてであり、「五輪で言うと金メダル級の快挙」らしい。

「今まで頑張ってきてすごくよかったと思います。これからが大切なので努力を続けていけたらと思います」と喜びを見せた木田さんは大阪出身の30歳。4歳でバレエを始め、16歳だった2000年に『ローザンヌ国際バレエコンクール』優秀賞を受賞し、世界へ羽ばたいていた。そのルックスは女優のようであり、引退後は芸能事務所の争奪戦があるかもしれない。

●「川栄、入山が早くも番組生出演。心の傷はどうなのか?」【とくダネ】

25日の握手会で暴漢に襲われた川栄李奈がレギュラー出演中の昼番組『バイキング』に電話で生出演。現在、検査入院中ながらも、「こんにちは! めっちゃ元気ですよ」「前日は(裏番組の)『ヒルナンデス!』を見ていた」と話し笑いを取るなど明るい声を見せた。さらに、自身の発言から流れていた総選挙後の卒業説について、「誤解です。全然違います」と否定。「総選挙の速報順位(45位)が凄く低かったので、その感想を書こうとしたんですけど、違った感じにとらえられてしまった」と明かした。エンディングでも再び電話出演し、EXILE関口メンディーのロケに「雑。私の方がうまい」とダメ出しするなど、らしさ全開。事件についてはふれなかったが、川栄は何も変わっていなかった。

一方、入山杏奈はラジオ番組『オールナイトニッポン』に電話で生出演。「みんなが思っているより100倍くらい元気。早く皆さんに会えるように頑張ります」と明るく語り、すでにメンバーとも会っていると話した。

ケガの傷はいまだ不明だが、「心の傷は浅い」ことを伝えようとする姿に感動した視聴者は多かっただろう。

●「尾台あけみの『電気が止まる』超貧困とヌード写真集」【ノンストップ】

今から2年前、10年間に渡る事実婚状態にあった俳優・寺田農が突然35歳年下女性と結婚したことに怒り、婚約不履行で慰謝料5500万円の提訴をしていた尾台。その後、『サンデージャポン』で姿を見かけることはあったが、このところはめっきり姿を消していた。しかし、ここにきてヌード写真集を出版するという。

御年57歳にしてヌード……なぜなのか? 見えてきたのは極度の貧困だった。「どん底です。ガス代と水道代は督促が来てから払うし、この足で電気代払いに行かないと止められちゃう。電力会社にお願いして1週間だけ支払いを延ばしてもらいました。(今着ている)着物も7800円です」とセキララに明かす。

尾台は訴訟を起こすまでの30年間、西麻布の飲食店で女将として働き、さらにハリウッド映画やドラマに車両提供する会社を経営していただけに、転落ぶりはすさまじい。

さらに、寺田と和解した際の慰謝料は、「これっぽっちももらってない」と言い、「(ヌードについて)いいことを言わない方もいるでしょうけど、この世界で生きていきたいし、そのために私は頑張って働くよということですね。今までいつも男のために生きてきたので、これからは自分のために生きていきたい」と力強くコメント。最後に博多大吉が「僕はこの写真集、遠くから眺めたいと思います」と的確すぎるコメントで締めた。

●「山田優、妊娠6カ月! 小栗旬9月にパパ」【PON!】

山田の所属事務所が第一子の妊娠を発表した。山田と小栗旬は2012年3月に結婚。会見で山田は「子どもは最低でも3人欲しい」と話していただけに喜びもひとしおだろう。

7月発売のファッションブックでは、子育てに備えてロングヘアを30cmバッサリ切った姿も披露。現在妊娠6カ月で、出産後は仕事をセーブする方針という。一方、夫の小栗は主演ドラマ『BORDER』が絶好調。話題必至の映画『ルパン三世』の公開も控えているだけに、節目の一年になりそうだ。


●「藤原竜也と山田孝之が意外な交遊関係を披露」【PON!】

映画の宣伝で、藤原竜也、山田孝之、石原さとみがゲスト出演。しかし、『ZIP』『スッキリ』と続く早朝出演で3人は見るからにお疲れモードだ。MCの岡田圭右は、けだるそうな藤原に「おねむか! 二日酔いか!」、無精ヒゲに短パンで無言の山田に「山田ワールドをブチかますからアワアワしちゃう」とあおるが反応なし。

さらに藤原は流コウキ、山田は初恋タローと、売れない芸人友だちを紹介して生出演するなど、他番組ならありえないユルすぎる展開に。しかもそろって大スベリで、藤原&山田が「すみませんでした」と謝り、映画の紹介もそこそこにコーナーは終わった。このどうでもよさが『PON!』の真骨頂だ。


今週のワイドショーは、AKB48握手会事件とASKA逮捕の続報ばかり。「人気ゆえに狙われやすい」「栄光と転落の落差が大きい」芸能界の闇を象徴する話題だけに、反響は想像以上に大きかった。

ただこれも序章に過ぎないだろう。川栄と入山は6月7日の選抜総選挙で感動的なスピーチを見せそうだし、その先に大きな飛躍が待っているかもしれない。ASKAはいつか復活ソングを作り、超満員のステージでChageと抱き合うかもしれない。両者の事情は違えど、そんなシーンを見せてくれるのも、一流のエンターテイナーだ。

木村隆志

コラムニスト、芸能・テレビ評論家、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブにコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴1000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。