ナスペックは5月29日、英Cambridge Audioのスピーカーシステム「Aero 2」「Aero 6」「SX-50」「SX-60」を発表した。発売は6月1日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格はAero 2が60,000円前後、Aero 6が60,000円前後、SX-50が30,000円前後、SX-60が45,000円前後(Aero 6は1本、他はペアの価格、いずれも税別)。
Aeroシリーズは、Cambridge AudioオリジナルのBMR(Balanced Mode Radiator)ドライバーを採用するスピーカーシステム。BMRドライバーは、「Bendingwave(屈曲波)」原理に基づいたドライバー。
Bendingwave原理は、平面スピーカーでよく使用されている。コーン型のスピーカーでは、振動板全体が前後にピストン運動を行うが、Bendingwave原理を使用した平面スピーカーでは、振動板が屈曲することによって音を発生させる。Cambridge Audioでは、この動きをコーン型スピーカーのピストン運動に融合。優れた周波数特性と広い音場を実現している。
Aeroシリーズに使用されているBMRドライバーはφ46mmで、250Hz~22kHzの周波数特性を持つ。Aero 2とAero 6は、いずれもBMRドライバーとウーファーを組み合わせた2Wayシステム。ウーファーはφ165mmで、Aero 2は1本、Aero 6には2本搭載されている。BMRの帯域の広さから、クロスオーバー周波数は、人間の聴覚の鋭敏な部分から外した250Hzに設定。クロスオーバーネットワークに起因する音色の違いや歪みを抑えている。
サイズはAero 2がW203×D311×H370mmで、Aero 6がW240×D338×H980mm。質量はそれぞれ6.8kg、16.9kgだ。周波数特性はAero 2が40Hz~22kHzで、Aero 6が30Hz~22kHz。いずれもインピーダンス8Ωで、感度は90dB。
SXシリーズはコストパフォーマンスの高いエントリークラスのスピーカーシステム。φ25mmのシルクドームツイーターと、SX-50はφ135mm、SX-60はφ165mmのウーファーを搭載する。キャビネットはMDF製のバスレフ方式。サイズはSX-50がW161×D240×H225mm、SX-60がW200×D272×H340mm。質量はそれぞれ3.4kg、5.4kg。
再生周波数帯域はSX-50が50Hz~22kHz、SX-60が41Hz~22kHz。インピーダンスはいずれも8Ω、感度はSX-50が90dB、SX-60が89dBとなっている。
また、ナスペックでは、SX-50とCDプレイヤー「Topaz CD10」、インテグレーテッドアンプ「Topaz AM10」を組み合わせたエントリークラスのシステムコンポ「System 10 SX」も同時発表している。発売は6月1日で、価格はオープン。推定市場価格は95,000円前後(税別)。
System 10 SXには、米WireWorld社のインターコネクトケーブルとスピーカーケーブルが付属している。