東京・青山の本田技研工業(ホンダ)本社ビル1階「Honda ウエルカムプラザ青山」にて、日本初披露となる新型燃料電池車のコンセプトモデル「FCEV CONCEPT」の特別展示が実施されている。
「FCEV CONCEPT」は、昨年11月のロサンゼルスオートショーで世界初披露された。同社は多様なエネルギー源から製造可能で、輸送や貯蔵もできる水素で走るFCEV(燃料電池電気自動車)を「究極の環境車」と位置づけ、1980年代後半から研究開発を行ってきたという。
同車はFCEVの本格普及期の始まりと位置づけられる2015年に向け、さらなる性能向上とコストダウンをめざした「次世代FCEVコンセプトカー」とされる。燃料電池スタック「Honda FC STACK」を小型化し、これを含めたパワートレインをフロントフード下に集約したことで、大人5人が快適に座れるゆとりあるフルキャビンパッケージと、先進の空力最適シルエットを両立。未来的なデザインを実現した「FCEV CONCEPT」に、多くの来場者が足を止め、見入っていた。
「FCEV CONCEPT」特別展示は、「Honda ウエルカムプラザ青山」にて6月6日まで開催中。同車のそばに、「水素小僧」も展示されており、ボタンを押すことで、水素と酸素から電気を作るしくみを解説するとのこと。なお、ホンダは同車がベースのFCEVを、2015年に日本と米国、その後に欧州でも発売する予定としている。