映画『超高速!参勤交代』の完成披露会見が27日、東京・墨田区の江戸東京博物館で行われ、キャストの佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、西村雅彦、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李(Hey!Say!JUMP)、柄本時生、六角精児と本木克英監督が出席した。
本作は、第37回城戸賞を受賞した土橋章宏の同名脚本を映画化した、歴史エンターテインメント作品。享保20年、弱小貧乏藩の湯長谷藩(現:福島県いわき市)は、江戸幕府から5日以内の参勤交代を命じられる。お金も時間も人も不足しているという絶体絶命の状況の中、藩主・内藤政醇(佐々木)らは、この無理難題に奇想天外な作戦で立ち向かう――というストーリーで、映画は6月21日から全国公開。
サムライブルーの羽織袴を着た佐々木ら男性キャスト陣と、真っ赤な振袖姿で華を添えた深田は、館内にある実寸大の日本橋を悠々と歩いて登場。泥まみれで走り抜けた撮影を、「走ってなんぼ。走る気満々だった」と振り返った主演の佐々木は、「アクシデントはあったけど、笑いで切り抜けた。映画同様チームワークが良かった」と満面の笑み。その言葉通り、伊原が「撮影が終わると酒を飲みに行って、また走って汗かいて。こんなに飲みまくった現場はない」とエピソードを明かすと、寺脇も「このメンバーはモノマネの宝庫」と西村らのモノマネを披露して笑いを誘った。
一方、紅一点の深田が、「今までの現場で1番優しくされた。代わる代わる『おはよう!』ってあいさつに来てくれたり、蔵之介さんは『今日はご飯何食べるの?』って聞いてくれたり、みなさんが本当に優しくて」と笑顔を見せると、「やったー!姫ですからね。スタッフの空気も明らかに違った」とニヤリ。また、キャスト陣の中で侍姿が似合っていた人を聞かれた深田は、「やっぱり蔵之介さん。ちょんまげのまま生まれてきたんじゃないかっていうくらい。佇まいも後ろ姿も殿って感じでお似合いだった」と大絶賛すると、佐々木は「後ろ姿を見てくれてたことがうれしい」と照れ笑いしていた。
会見後は、東京・千代田区の丸の内ピカデリーで舞台あいさつが行われ、観客の歓声で迎えられた佐々木は、「山や川を走ってドロドロになりましたが、めっちゃポップで愉快な時代劇になった」と胸を張ってアピール。続けて、「ふんどしのセクシーショットが見どころ。六角さんのふんどしが緩くなってて、編集の人が『金かかるわ~』ってぼやいてた」と暴露し、六角は「それって今言うこと!?」と大焦り。そんな六角も「膝をつくシーンで、膝の下に小石を投げてくる上地くんと知念くんに1番苦労しました」とエピソードを明かし、知念は「六角さんが嫌がる姿が面白くて」とイタズラっぽい笑みを浮かべていた。