俳優の杉本哲太が、3月30日に急逝した俳優・蟹江敬三さん(享年69)の後任として、6月3日からテレビ東京系の経済ドキュメンタリー番組『日経スペシャル ガイアの夜明け』(毎週火曜22:00~22:54)のナレーターを務めることが28日、明らかになった。
蟹江さんは、2002年の番組スタートからナレーションを担当。体調不良で休んだ期間や亡くなって以降は、蟹江さんと縁のある俳優たちが代役をつとめてきた。5月20日の放送分を担当した杉本は、20歳の時に初めて主演を務めたドラマ『まんだら屋の良太』(1986年)で当時40代だった蟹江さんと共演。その後も、大河ドラマ『龍馬伝』(2010年)や連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)などさまざまな作品で共演を果たした。
「蟹江さんは常に目標とする役者さん」と語る杉本。「20代で初めてご一緒に仕事をした時から、憧れであり尊敬する俳優・蟹江敬三さんの後任という大役を真摯に受け止め、日本を、日本の経済を元気にするために日々働く人々のエネルギーを、皆様にナレーションで伝えてきたいと思っています」と意気込みのコメントを寄せている。
また、番組チーフプロデューサーの野口雄史氏は「番組スタッフ一同、大きな衝撃と悲しみを受けました」と突然の訃報を振り返り、「視聴者のみなさまからも蟹江さんの逝去を悼む声がたくさん寄せられています。その一方で今後の『ガイアの夜明け』に期待し、応援するコメントも多くいただきました」と報告。杉本の声の魅力を「力強さがある一方で、優しさも」と説明し、「これからは、杉本哲太さんとともに、『ガイアの夜明け』の新たな世界観を築いていきたいと思っています。ご期待ください」と呼びかけた。