LIXILは6月6日~8月19日、「建築の皮膚と体温~イタリアモダンデザインの父、ジオ・ポンティの世界~」展を、LIXILギャラリー大阪で開催する。

ホテル・パルコ・デイ・プリンチピのブルータイル(撮影/梶原敏英)

ジオ・ポンティ(1891-1979)は、ミラノを拠点に建築、デザイン、絵画、編集などの広い分野で活躍した人物。同展では、視覚的効果を多用し、独特の建築表現を行った「建築家」としての同氏に焦点が当てられるという。

やきもの技術でタイルを再現

同氏は建築表面の質感やぬくもりなどの「皮膚感覚」にこだわり、特に陶磁器(タイル)を好んで用いていたという。同社は2008年、ポンティが設計した「サン・フランチェスコ教会」(1964年)の修復作業にあたり、外壁タイルを1年の試作期間を経て復元した経験がある。同展会場では、同社の「やきもの技術」を元に再現された、小石型のタイルが埋め込まれた「ホテル・パルコ・デイ・プリンチピ」のブルータイルなど6シリーズ11デザインが展示される。

また、ジオ・ポンティのインタビュー映像や、図面・スケッチも紹介される予定。会場デザインは若手建築家ユニットのトラフ建築設計事務所が担当し、「外壁」「内壁」「床」「窓」の4つのテーマを柱にしたものになるという。

場所は大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪南館タワーA 12階 LIXILギャラリー大阪。開場時間は10時~17時で、休館日は毎週水曜日と8月14日~17日とのこと。入場料は無料。9月には東京での開催も予定されているという。