日本電機工業会(JEMA)は27日、2014年4月度における民生用電気機器の国内出荷実績を発表した。2014年4月の国内出荷額は1,533億円、前年同月比は105.3%。消費税率改定の最初の月で出荷額は落ち込むと予想されていたが、前年同月を上回る結果となり、11カ月連続のプラスを記録した。

民生用電気機器国内出荷 金額動向

調査の対象は電気冷蔵庫や洗濯機、掃除機、電子レンジ、ジャー炊飯器、扇風機などのいわゆる白物家電だ。JEMAは、2014年4月度の前年同月比がプラスになった原因として、増税前の駆け込み需要で間に合わなかった納品が一部4月にずれこんだこと、前年(2013年)4月が低調だったことを挙げている。

主要製品の国内出荷金額について見てみると、前年同月比がプラスとなったのはルームエアコン、食器洗い乾燥機、洗濯機、IHクッキングヒーターなど。一方でマイナスとなったのは空気清浄機、掃除機、ジャー炊飯器などであった。

好調だった食器洗い乾燥機は出荷額37億円、前年同月比は124.5%、ルームエアコンは出荷額373億円、123.4%の伸び。マイナスを記録した空気清浄機は特に大きく落ち込み、出荷額231億円、前年同月比は45.2%で、54.8ポイント減少した。