デジタルマーケティングを手掛けるエヌプラスはこのほど、「起業に関心のあるビジネスパーソンが考える起業力・信用力とマネースタイルに関する調査」の結果を発表した。同調査は全国の20代~50代の起業に関心がある男性ビジネスパーソンで、クレジットカード保有者かつ年収300万円以上の人を対象として、4月3日~4日に実施。1,032名の有効回答を得た。

過去に起業経験のある40代・50代は約1割

起業に関心があっても、20代・30代の約5割は現職のままの社内起業を希望

「自身の起業経験や起業意向」について聞いたところ、「起業する意向がある」人は38.8%だった。年代別に見てみると、20代の43.8%から50代の33.3%へと、年代が上がるにつれ起業意向がある人の割合は下がっていた。ただし、「現在進行中」と答えた人は、50代では34.5%、40代では21.7%だった。また、20代・30代では現職で新企画・事業へ興味を持つ人の割合が高く、20代で45.7%、30代で46.9%となり、若い世代は自ら起業するというより、現状を維持しながら新しい企画や事業にチャレンジしたいと考える傾向にあることがわかった。

起業力がある人の特徴は「物事をやり遂げる情熱」「アイディアの創出」

起業力には「物事をやり遂げる情熱」が大切

「起業力がある人の特徴」を聞いたところ、1位は「物事をやり遂げる情熱を持っている」(40.4%)、2位は「ゼロベースでのアイディアの創出ができる」(37.8%)だった。この順位は、起業に関心を持つビジネスパーソンの中で起業家志向の高い人、世代別では30代、40代、50代で同じ結果となった。しかし20代の1位は「ゼロベースでのアイディアの創出ができる」となり、若者はアイディアが起業に一番重要と考える人が多いことがうかがえた。

信用力が高い人の特徴は「期待される以上の速さとクオリティ」「時間を守る」

「期待される以上の結果」を出せるかどうかが信用力を左右

「信用力が高い人の特徴」を聞いたところ、1位は「期待される以上の速さとクオリティで仕事をする」(39.1%)、2位は「約束の時間を守る」(35.9%)だった。ただし20代では1位が「報告・連絡・相談がしっかりできる」となっており、現段階でのビジネス上の立場の差が表れていた。

起業の成功に必要なのは「人脈」「信頼できる部下」「500万円以上の貯金」

起業するためには「人脈」が大切だと考えられている

「起業家として成功する人が持っていそうなもの」を聞いたところ、1位は「人脈」(72.2%)、2位は「信頼できる部下」(51.8%)、3位は「500万円以上の貯金」(21.4%)となった。