三菱電機は26日、サイクロン式掃除機「風神 TC-ZXDシリーズ」、コンパクト掃除機「Be-K」シリーズ、ジャー炊飯器「蒸気レス 本炭釜」を発表した。同日、東京都内で報道関係者向けに新製品発表会を開催した。
発表会には、三菱電機ホーム機器 代表取締役社長 田代正登氏、同社 家電製品技術部 次長 岩原明弘氏、同社 調理機器技術課 課長 金井孝博氏が登壇し、製品を紹介。発表会後には実際にデモ機を使って掃除をしたり、炊きたてご飯を味わったりすることができた。
まずはじめに田代社長が登壇し、製品のコンセプトについて紹介。掃除機については、もともと「軽量化」を推進していたが、今回の新製品では「軽量」かつ「高性能」を実現したという。炊飯器については「炭で炊くよろこび」をさらにユーザーに感じてもらうべく、内釜を改良した。
家事イチの嫌われ者、「掃除機がけ」を楽しくしたい
続いて岩原氏が風神 TC-ZXDシリーズについて説明した。風神 TC-ZXDシリーズは軽量でコンパクトなサイクロン式掃除機。従来モデルに引き続き、独自の「風神サイクロンテクノロジー」を採用。ダストボックスの中には風が通らない構造なので、排気のにおいがしにくい。また、ダストボックスはシンプルな作りで、容易に分解できる。そのため細部の汚れも洗い流すことができるという。
風神 TC-ZXDシリーズには新しく使いやすさを重視したアタッチメント「フィジ軽グリップ」「Wクリーン自走式パワーブラシ」を搭載した。フィジ軽グリップは負担の少ない姿勢で掃除できるよう工夫されたグリップ。Wクリーン自走式パワーブラシには吸引口を2つ作り吸引力の向上を図ったほか、回転ブラシに絡んだ毛をカットして簡単に除去できる機構を設けた。
また、カーナビなどにも採用されている3軸加速度センサーを新しく搭載した。前後、左右、上下各方向の加速度を検出するセンサーで、このセンサーによって、従来モデルにも搭載されていた「スマートSTOP」機能が進化したという。掃除の動作によって吸引力を自動でコントロールし節電する機能だ。
さらに、この3軸加速度センサーによって、スマートフォンで消費カロリーや運動量を確認できる機能を追加。「やりたくない家事」のトップにランクインしている掃除を何とか楽しくできないかと検討したという。専用アプリ「カロナビ」を使ってスマートフォンでは消費カロリーや掃除面積の表示、掃除の仕方を教える「おそうじ達人」などを閲覧することができるので、モチベーションなどの向上につながる。
玄米が甘く炊き上がる新機能を追加
続いて登壇したのは金井氏。蒸気レス 本炭釜の内釜は、IH加熱に最適な炭を使用した内釜で、今回の新製品では釜底の厚みと勾配を改良した。ふっくらとしたご飯を炊くには釜底中央から勢いの強い気泡を発生させる必要がある。そうして発生した気泡によっていわゆる「カニ穴」が形成され、米同士の間に適度なすき間が形成される。この「カニ穴」を作るために「蒸気レスIH 本炭釜 NJ-XW105J」の内釜の釜底中央部は10mmの厚みを持ち、釜底中央部への勾配も5度から10度になった。
昨今の健康指向に応えるべく、「玄米芳潤炊き」を搭載。吸水しにくい玄米だが、予熱の際に、一気に高温にすることで玄米の表面に亀裂を入れ、吸水を促進する。なお、予熱には30分程度かかるという。このほか、「銘柄芳潤炊き」機能も新しくなった。20品種の米を各品種に合わせて炊き上げるだけでなく、ユーザーの好みに応じて9種類の炊き分けができる。
フォトギャラリー
左から「風神 TC-ZXD30P-W」「風神 TC-ZXD30P-R」「風神 TC-ZXD20P-V」「Be-K TC-EXD10P-V」「Be-K TC-FXD10P-W」 |
風神 TC-ZXDシリーズの断面図 |
掃除後にタッチすることで消費カロリーなどを閲覧、記録できる |