日本フードサービス協会は26日、2014年4月の外食産業市場動向調査の結果を発表した。それによると、4月の外食産業の売上高(全店ベース)は前年同月比2.3%増となり、2カ月連続で前年を上回った。
客数は前年同月比0.7%減と3カ月連続のマイナス。客単価は同3.1%増と12カ月連続のプラスとなった。4月は消費税が引き上げられたものの、堅調を維持。一部の商業施設立地の店舗では駆け込み買いの反動で月初に客足が減少したところもあったが、新商品の投入やメニュー改定、各種キャンペーンなどが功を奏したという。
業態別に見ると、ファーストフード業態の全体売上高は前年同月比0.9%増と、2カ月連続のプラス。客数は同2.0%減となったものの、客単価は同3.0%増となった。
ファミリーレストラン業態の全体売上高は前年同月比5.0%増と、12カ月連続のプラス。客数は同2.6%増、客単価は同2.4%増となった。高付加価値メニューへの取り組みが奏効し、全業種で売上、客数、客単価が前年を上回った。
パブ・居酒屋業態の全体売上高は前年同月比1.3%減と、20カ月連続のマイナス。ただし、パブ・ビアホールの売上は同4.2%増と順調に推移した。
ディナーレストランの全体売上高は前年同月比4.4%増と、2カ月連続のプラス。喫茶業態の全体売上高は同1.5%増と、3カ月ぶりのプラスとなった。