MSY株式会社は25日、東京・秋葉原で説明会を開催し、5月30日の発売を予定するゲーミングキーボード「BlackWidow Tornament Edition 2014」を3モデルに加え、ヘッドセット「Kraken Pro」の新色を展示した。
メカニカルキーボードの新製品「BlackWidow Tornament Edition 2014(右手前)」と「BlackWidow Tornament Edition Stealth 2014(左奥)」 |
ゲーミング向けのメカニカルキーボードでは、cherry製のMXスイッチを使った製品が非常に多い。もちろんRazerでもcherry製スイッチを採用したモデルをラインナップしてきた。
プレゼンを行ったPR担当マット伊達氏 |
その一方で、Razerではゲーミングに向けたメカニカルスイッチを独自に開発。「Razer Green switch」と「Razer Orange switch」という2種類のスイッチを搭載したゲーミングキーボード「Razer BlackWidow」を発表し、2014年4月に国内でも発売された。 独自開発のスイッチは、これまでのメカニカルスイッチの構造を見直すことで、スイッチの感度が向上し、キーボードの押下を認識するまでの時間を半分以下にすることができたとしている。また寿命は6,000万打鍵と堅牢性も高い。「Razer Green switch」はクリック感、「Razer Orange switch」は静かな打ち心地が特徴で、おそらくcherry製スイッチの「青軸」と「茶軸」を意識しているようだ。
今回、新たに展示されたのは説明したのはテンキーレスのTournament Editionとなる。机のスペースを確保したい、あるいはノートPCなどで慣れていてそもそもテンキーを使う習慣がないというユーザーにとっては、テンキーレスのTournament Editionは望まれていたモデルだろう。
Razer Green switchを使用した「BlackWidow Tornament Edition 2014」は英語配列と日本語配列の2モデル、Razer Orange switchを使用した「BlackWidow Tornament Edition Stealth 2014」が英語配置のみの1モデルの計3モデルをラインナップする。希望小売価格はいずれも税別11,700円となっている。
BlackWidow Tornament Edition 2014。写真でわかるように今回のデモでは日本語配列モデルのみ展示されていた。普段は東プレ製キーボードで原稿を書いている身だが、タッチ感はこちらの方が軽快で好みだった |
BlackWidow Tornament Edition Stealth 2014。こちらはRazer Orange switch採用で、今のところ日本語配列モデルは未投入だが検討したいとのことだった |
本体はテンキーがない分コンパクトだが、すでに発売中のテンキー付モデルと同様に重量感のある作りになっている。編み組みのUSBケーブルは若干細くなっているだけでなく、脱着可能でベルクロストラップもついている。持ち運びを考慮した保護スリーブも付属し、「マイキーボードを持ち込んでゲーム大会に向かう」といった場合も安心だ。
キートップのアップ。マット仕上げで質感は高い。なお、BlackWidowと異なりバックライトはなく、NumLockやCapsLockキーがインジケーター兼用になっている |
ケーブルはMini USBで脱着式。メッシュケーブルはやや細めで移動を考慮したつくりだ |
ヘッドセットの「Razer Kraken Pro」に新色
また、ベーシックヘッドセットのRazer Kraken Proはゲーム大会でも利用者をよく目にする製品だが、おなじみのグリーンに加え、今回バリエーションモデルとしてブラックとホワイトモデルを発売する。
ゲーム会場はおおむね暗いので、その中でもホワイトモデルは目立つだろう。ちなみにRazerとして、ゲーミングチームとコラボしたスペシャルモデル以外では、初のホワイトモデルということなので人気も集まりそうだ。
シティユースも考慮しCTIA規格準拠の3.5mm4極コネクタを採用している。このため、携帯型オーディオ機器、モバイル機器にそのまま使えるほか、オーディオ/マイクスプリッターケーブルを使用することで一般的なデスクトップ・ノートPCでも利用可能だ。希望小売価格はいずれも税別11,000円となっている。