上司の長話に捕まってしまった。さっとSOSサインを出すと、同僚が資料をもって「ちょっとお話中すみません」と入ってくる段取り。よし、今回も回避成功だ!! 今回はマイナビニュース会員のうち男女500名に、話の長い人につかまったとき、切り上げるテクニックを教えてもらった。
Q.仕事で話の長い人につかまったとき、うまく切り上げる裏ワザがあれば教えてください
■使えるフレーズ
・「『この後ちょっと約束している仕事があるので』等言って切り上げる」(31歳女性/不動産/事務系専門職)
・「用事があるので、と申し訳なさそうに言う」(28歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「次の打ち合わせがあるのでといって、切り上げる」(52歳男性/電機/事務系専門職)
・「上司が待っているという」(29歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「○○時から会議なんですと言う」(29歳女性/金融・証券/専門職)
・「何分の電車に乗らなければいけないので、と区切りをつける」(30歳男性/運輸・倉庫/技術職)
■「締め」の言葉集
・「ではまとめると……とまとめていく」(32歳女性/食品・飲料/その他)
・「忙しいのに引き止めてすみません、また! と、向こうが忙しい感じにすり替えて去る」(30歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「また今度飲みながらはなしましょう! という」(24歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「こちらの発言の最後に『今日はどうもありがとうございました』と強引に付け加える」(36歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「それでは!」(31歳男性/情報・IT/技術職)
・「話を切り上げたいときに名前を言ってあげるとわれに返るらしい」(46歳男性/医療・福祉/専門職)
■電話を最大限に利用
・「お客さまに電話をすることになっていたと、話を遮る」(33歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「電話がかかってきたフリをする」(28歳男性/商社・卸/事務系専門職)
・「電話にでる」(37歳女性/情報・IT/技術職)
・「携帯2台持ちなので自分に電話をかける」(25歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「携帯が何分後かに鳴るように設定しておいて、着信があるふりをして切り上げる」(27歳女性/金融・証券/営業職)
・「クリック1発で、少し遅れたタイミングで携帯にメールを送るソフトを使って、着信音を電話風に設定した携帯にメールを送り、電話に出るフリをする」(56歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「ダミー着信をして、逃げます(笑)」(52歳男性/機械・精密機器/技術職)
■「移動」技で対抗
・「何気なく、パソコンを打ち始めたり、書類を見たりする」(37歳女性/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)
・「お茶をいれるふりをして席を立つ」(32歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「会話しつつ、腰を浮かせて別の作業を始める」(28歳女性/医療・福祉/専門職)
・「相づちをうちながら、移動する……行き先は資料をもって上司に相談にいったり、トイレだったり」(29歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「徐々に距離を置いていって、ドアを開けて逃げていく」(43歳男性/情報・IT/技術職)
■トイレと時計作戦も有効
・「『すいません、お手洗い行きたくて』という」(29歳女性/電機/事務系専門職)
・「足踏みしながらお手洗いに行きたそうにする」(27歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)
・「時計をチラ見する」(24歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「もうこんな時間ですねー…と、時計を意識させる」(24歳女性/金融・証券/販売職・サービス系)
・「話がいったん途切れた際に、さり気無く時計を確認して『あっもうこんな時間なんですね』と驚いてみる」(29歳女性/アパレル・繊維/事務系専門職)
■誰かになすり付ける
・「上司に話をふる」(37歳女性/建設・土木/技術職)
・「ベテランさんが来たら、その人に任せる!」(25歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「別の人に見つけ、その人と合う話題を振って、相手に押し付ける」(54歳男性/情報・IT/事務系専門職)
・「別の人を巻き込んで自分はフェードアウトする」(33歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
■連携技で回避
・「残念ながら、私はちまちま聞いてしまいます……同僚の男性が長い話につかまってそうだな~と判断した時は、用事があるフリをして呼んであげたりします」(40歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「連携して○○さん電話ですと言ってもらう」(41歳男性/小売店/事務系専門職)
・「同僚に、自分宛ての電話をかけてもらう」(42歳男性/医療・福祉/専門職)
■ウンザリを伝える
・「めんどうな感じで聞く」(28歳女性/金融・証券/専門職)
・「リアクションしない」(25歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「笑顔を見せない」(33歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「ふーんと気のない返事をして目を合わさない」(32歳女性/医療・福祉/事務系専門職)
・「嫌な顔をする」(26歳男性/金融・証券/営業職)
・「眠る」(26歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「ストップという」(32歳女性/通信/技術職)
■やっぱり耐えるのみ!!
・「うんうんとしかいわない」(31歳女性/建設・土木/技術職)
・「笑顔でうなずくに徹する」(22歳女性/アパレル・繊維/販売職・サービス系)
・「とにかく反論しない」(30歳女性/自動車関連/事務系専門職)
・「じっと聞いてあげる……切り上げようとするとまたつかまってしまうのでトータルで考えると聞いてあげるのが一番早いという経験です」(29歳男性/運輸・倉庫/技術職)
・「ひたすら耐えるしかない、それも仕事のうち」(32歳女性/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「心を無にする」(33歳男性/金融・証券/事務系専門職)
■総評
仕事で話が長ーい人に捕まってしまった時、うまくその場から逃亡する方法を身につけている人たちの、使える実践テクニックをご紹介しよう。
相手をイヤな気持ちにさせずに話を終わらせるために、まずはウソの用事をつくるというのが鉄板だ。「次の仕事がある」「打ち合わせがある」「上司に呼ばれている」「会議」と、お尻が決まっていることを説明すれば、相手も納得せざるを得ないだろう。さらに先手を打って「最初に何時までと告げておく」という上級者もいた。用事があるフリをするためには電話が一番使えるツールのよう。かかってきたところを受けたり、自分でわざわざ鳴らして、話を途切れさせるという回答が多かった。着信があるように見せかけるアプリもたくさんあるので、探してみよう。
相手が気持ちよく話しているところを、「終わり」という雰囲気にもっていくためには多少強引な締めの言葉も大事。話の切れ目を見つけたらすかさず「では、まとめると……」とか「今日はありがとうございました」と、終了宣言するという力技を教えてくれた人もいた。「忙しいところお引き止めしてすみません……」と相手の予定を気にしているかのような言い方は、すごく使えそう。
徐々に興味のないそぶりをしたり、腰を浮かせたり場所を移動したりしながら、話を拡散させる方法も有効なようだ。仕事に戻るフリをしてパソコンに目をやったり、別の作業を始めれば、空気が読める人なら気づくかも。時計をチラチラ見たり、「もうこんな時間なんですね!」と驚いてみたりして、時間を意識させるというテクニックも頻繁に使われているようだ
これでもまだ話を止めない人に対しては、上司や近くの人に話をふったりして話相手をなすりつけるという、後で恨まれそうなテクニックを駆使している人もいた。社内で同盟を組んでいるのだろう、誰かが長話に捕まっていると分かったら、呼んであげたり、内線電話をかけたりして、互いに協力している例もあるようだ。
イヤな顔をしたり、興味のない返しをしたり、「ストップ!!」とはっきりと意思表示をする、という意見もあったが、これはなかなか実践は難しいだろう。「うんうんととにかく笑顔でうなずいて、耐えるのみ」という意見のほうがやはり圧倒的に多かった。いつも話を切り上げられずにガマンしている人は、上記のテクニックを少し試してみてほしい。
調査時期: 2014年5月9日~5月11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性224名 女性276名 合計500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート